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中国はなぜアフリカで力を増しつつあるのか? アフリカにおける中国の「超限戦」的支配構造

2/13(木) 8:34配信

HARBOR BUSINESS Online

次の世界を担うアフリカと中国

 21世紀の世界の牽引役として期待を集めているアフリカ、その中でも特に注目を浴びているのはナイジェリアである。といっても多くの方にはなじみがないだろう。そもそもどこにあるかもわからない人がほとんどだと思う。

 国土は日本のおよそ2.5倍、人口は1.9億人、GDPは世界31位となっている。ちなみに国連の予測によると2020年以降人口増加率の上位10位はすべてアフリカ諸国で占められる。2050年にはナイジェリアの人口は世界第3位まで増加し、世界の黒人の7人にひとりはナイジェリア人となる。ちなみに2030年の段階で世界の5人にひとりがアフリカ人となる計算だ。
 経済発展もめざましく、すでに金融拠点として機能している。さらに同国から諸外国に移民する者も増えており、ナイジェリア移民のネットワークが世界に広がっている。彼らはいずれも高い教育を受けており、愛国心を持ち、世界の情報とノウハウをリアルタイムでナイジェリアにフィードバックしている。ニューズウィークは2020年1月15日の記事で「黒い中国(Black China)」とナイジェリアを表現した(参照:「Newsweek」)。記事中では触れていないが、この言葉には2つの含意があるように感じた。ひとつは中国のように成長を遂げ、超大国となる可能性の指摘、もうひとつは中国にコントロールされているという意味である。

 ナイジェリアは芸術とエンタメ分野でも存在感を増している。映画産業はNollywoodとも呼ばれる。ハリウッド、ボリウッドに次いで3番目に大きく、毎週5本の映画が封切られ、国内および国外(ネットやデジタル・テレビ経由)で視聴される。ナイジェリア国内にはまだ家にテレビがない人も少なくないが、そうした人々もカフェやバーなどで映画を楽しんでいる。
 ハイテク産業もナイジェリアの首都ラゴスを始めとするいくつかの都市を中心に数千のスタートアップ企業がひしめいている。
 20世紀にはBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の成長が注目されたが、今注目されているのはMINT(メキシコ、インドネシア、ナイジェリア、トルコ)である。

 ナイジェリアに限らず、アフリカの多くの国は人口の増加と経済発展を続けており、そこには中国の資本とメディアが入り込んでいる。すでにこの連載で指摘しているように世界におけるアフリカの重要性は増しており、中国はそれを見越して着々と準備を進めてきた。一帯一路もそのひとつである。本稿ではアフリカにおける中国の活動をご紹介したい。

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最終更新:2/13(木) 10:51
HARBOR BUSINESS Online

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