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自由恋愛が生んだ「恋愛格差」拡大という残酷さ

2/13(木) 5:31配信

東洋経済オンライン

 「100mを9秒台で走れ」――。

 そう言われても、できないものはできません。一生懸命練習したところで、誰もがそんな速く走れるようになるわけありません。人にはそれぞれ持った能力の限界値というものがあります。

【グラフ】1982年から2015年「婚約者がいる+恋人がいる」割合の変化

 恋愛力もそれと同じです。ここでいう恋愛力とは、誰かを好きになったりするという個人の感情の話ではありません。本記事における恋愛力とは、「恋人を獲得する能力」のことを指すこととします。

 この連載でも、「恋愛強者3割の法則」については何度かご紹介してきました。恋愛する能力があるのは、男女とも3割程度しか存在せず、あとの7割は広義の恋愛弱者となります(3割程度の中間層を含む)。

■約40年前から変わらない傾向

「恋愛結婚が9割なのに、未婚者のうち3割しか恋愛強者がいないのなら、有配偶率6割の説明がつかないではないか」というご指摘をいただくことも多いのですが、以前こちらの記事(『最近の若者は「恋愛離れ・草食化」という大誤解』)で説明した通り、既婚男女であっても恋愛強者率は、20~50代を平均すると大体3割程度です。

 別途1000組の夫婦調査も行いましたが、その場合でもきれいに恋愛強者は3割でした。つまり、未婚既婚に関係なく、恋愛能力のある男女というのはせいぜい3割程度しか存在しないのです。

 そして、この傾向は、約40年も前から変わりません。出生動向基本調査では、18~34歳の未婚男女を対象とした「恋人(婚約者)のいる率」という指標がありますが、1982年は男性21.9%、女性23.9%に対し、2015年は男性21.3%、女性30.2%と男女とも2~3割の間に収まっています。

 途中、2000年代初め頃に大きく上昇はしていますが、長期的に見れば、男女とも「現在恋人がいる率」は平均して3割程度と言っても差し支えないでしょう。決して最近になって草食化したわけではないのです。

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最終更新:2/13(木) 5:31
東洋経済オンライン

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