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挾間美帆がニューヨークで創る、ジャズのサウンド。

2/14(金) 7:12配信

フィガロジャポン

第62回グラミー賞の最優秀ラージ・ジャズ・アンサンブル・アルバム部門に、自身のグループm_unitとして3枚目のアルバム『Dancer in Nowhere』がノミネートされた挾間美帆(はざま・みほ)。国立音楽大学を卒業後、マンハッタン音楽院大学院へ留学し、卒業後もニューヨークで生活している。

ひとつひとつの曲について明快に話す挟間は、まさにニューヨーカーらしい聡明な印象。挾間美帆の写真をもっと見る。

自身が結成したm_unit(エム・ユニット)での活動をはじめ、挾間美帆×アシュレイ・ボーダー ジャズ&ダンス プロジェクト(2020年秋には日本公演開催)、19年10月からデンマークラジオ・ビッグバンド(The Danish Radio Big Band / DR Big Band)の首席指揮者に就任するなど、その活躍は国際的だ。

――グラミー賞にノミネートされた時の素直なお気持ちは?

びっくりしたというのが最初の気持ちです。何も予想もしていなかったですし、何日にノミネートが発表になるかもまったく知らなかったので。デンマークで会議中だった時に、友達からのメッセージが携帯電話の画面に上がってきて、“ん!?”ってなるくらい(笑)、すごく驚きました。

――前のオリジナルアルバム『Time River』(15年)の時に取材しましたが、『The Monk: Live at Bimhuis』(18年)を経て、ご自身ではどのように進化したと感じますか?

続けることに意義があるので、進化したという実感はないですね。自分の編成したm_unitで創る音楽は、ただ淡々と自分がおもしろいと思うことを出力するツールであり、私にとってはいちばんピュアなプロジェクトです。だからこそ、自分の生きてきた環境とか背景がとてもよく反映されるんでしょう。このアルバムを作ることに関しても、単純に自分がアーティストとして何を表現したいかがいちばん大事であって、それまでのキャリアや、そこから先のキャリアがどう左右するかとかは重要ではないですから。

――1曲完成するのにどのくらい時間をかけるのでしょう?

実際に書いている時間は、地道に1小節ずつ進めるというのではなく、コンピューターに向かって楽譜に起こしたりする時間は短いです。その前にスケッチをしたり、こういう題材で曲を書きたいなとか、こういうイメージのフレーズを使おうとか、頭の中に溜めておいて、機会がある時に楽器で演奏してボイスメールに録音しておきます。そういう期間が長くて、それがだいたい最低でも3カ月以上で、6カ月くらいのことが多いですね。

――シンガーソングライターの人たちは、「寝る前に思いついて、でも朝起きて忘れているくらいだったら、たいしたメロディではない」とよく言っています。ワインのように熟成させることも大事だと。

私もそれは同意します。3カ月、6カ月間経って、全然覚えていない場合もあるし、自分の中で消化されて指からピアノに出力される状態になっていて、「そのくらい覚えているんだったら、本当に使いたいんだな」っていう印象ですね。

――頭の中にいろんなフレーズが住んでいるんですね。

そうですね(笑)。

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最終更新:2/14(金) 7:12
フィガロジャポン

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