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【ヒットの法則141】2代目ポロGTIは小さなゴルフGTIではない、独自の世界を作り上げていた

2/14(金) 18:30配信

Webモーターマガジン

決してお手軽なスポーツモデルではない

4代目ポロをベースとしたポロGTIは、2005年10月、欧州に先駆けて日本でワールドデビュー。発売も日本市場が世界でもっとも早かった。そんなポロGTIは、ゴルフGTIが作り上げてきた「GTI」のスポーツイメージをそのまま受け継いで登場しているが、その個性はゴルフGTIとはまた性格の異なるものだった。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2006年2月号より)

【写真】リアビューやインパネ、2ドアモデルなどを見る(全10枚)

その早さは驚異的だった。あ、いや、それはクルマそのものの話ではなくて、ショーデビューから発売までの時間の流れのこと。何しろ、新型ポロGTIは2005年10月19日の東京モーターショープレスデイ初日に世界初公開されたばかり。それが年内に発売されてしまうというのだから、まさに異例の早さというほかない。

ちなみに、ドイツをはじめとする欧州圏でももちろんこのクルマは販売されるが、それは来春から。ポロGTIに関しては発表も発売も日本が最優先されたのだ。これは、来春早々に新型ジェッタとパサートの日本導入が予定されている関係からかもしれない。10月のゴルフプラスから始まったフォルクスワーゲンの新車攻勢は今後もしばらく続くようだ。

ところで、ポロが高性能モデルをラインアップに加えるのは今回が初めてではない。そのルーツは1986年、2代目ポロに追加されたスーパーチャージャー付きのG40まで遡る。しかし、この頃のポロは標準モデルのごく少数が日本に導入されただけ。兄貴分のゴルフがコンパクトの範をしっかりと守っていたことで、ポロが入り込む余地はなかったのだ。

変化が見られたのは先代から。ゴルフIVの大型高級化路線を受けて、ポロは日本導入モデルの正式メンバーとなる。そして、1998年にポロとして初めてのGTIを限定生産。3000台は即座に完売して日本へは入らなかったものの、その好評を背景に翌年にはカタログモデルに昇格し、このポロGTIは2000年から日本でも売られた。

ただし、その後2002年のモデルチェンジでGTIはポロのラインアップから消えていた。したがって日本で先行デビューを飾った今回の新型は、ポロにとって久々の高性能モデルである。

まずはエクステリアから。フロントマスクは2005年8月にフェイスリフトを行った標準車とほぼ共通。ワッペングリルと呼ばれる新しい顔は、ハニカム状グリルとVゾーンを艶ありの黒とし、さらにヘッドライトまわりも黒仕上げで、兄弟分のゴルフGTIと共通の精悍なイメージに仕立てている。

リアは2本出しのエキゾーストと大型のルーフスポイラーが識別点。全高もスポーツサスと16インチタイヤ(ホイールデザインもゴルフGTIと共通化が図られた)の採用で15mmのローダウンを実現している。ちなみに、ボディは2/4ドアの2種類を用意。人気はおそらく4ドアの方が圧倒的だろうが、わざわざ2ドアも設定したのは生産中止となったルポGTIの空席を補う意味もあるようだ。

ただ、ポロにはポロなりのスポーツの表現があって良いはずで、ゴルフと似過ぎたフィニッシュはGTI内部にも妙なヒエラルキーを作ってしまい、かえってユーザーを戸惑わせるのではという危惧もあった。

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最終更新:2/14(金) 18:30
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