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小池栄子39歳。『八日目の蟬』の悔しい思いを経た、ヒロインの覚悟とは

2/14(金) 15:18配信

webマガジン mi-mollet

 苦手なことを無理して克服しなくてもいいと思えるように

ここ数年はメキメキと俳優としての存在感を増してきた小池さんですが、それ以外の分野でもマルチに活躍している印象があります。

「挑戦することが怖いなと思うような仕事もありますよ。でもある時、すごく信頼していた友達から『期待されてる、期待以上の結果を出したいと思うから、不安になるんじゃん?』って言われて、それが腑に落ちたんですよね。『どれだけ自己評価が高いんだよ。周りは大して期待してないって思えば、もっと楽になるんじゃないの』って。たぶん苦しくなってしまう人って、そのオファーを失いたくない、そのポジションにしがみつきたいと思いすぎているんじゃないかと思うんですよね。あと、すぐにモノにして評価されたいと思っているのかも。私自身、例えば『カンブリア宮殿』なんて、10年超えるぐらいまでずっと緊張しっぱなしでした」

 同時に、30代後半あたりからは「自分ができることとできないこと、得意なこと不得意なこと」が見えてきて、それを覆そうと躍起になることがなくなったのだとか。

「私が苦手なのは、“ゼロからイチを生み出す”という作業です。与えられたものを、1から3に、1から5に、というのは大丈夫なんですけど。同世代には“こんな作品がやりたい”“この監督とやりたい”という具体的な目標を持ってやっている役者さんもいますが、自分は若い頃からそういうのがあまりなくて。20代の頃はそれがコンプレックスで、何か作らなきゃ、考えなきゃって思っていたんですが、歳を重ねて、いろんなタイプの人がいていいんじゃないかと思えるようにもなりましたね」

お芝居の仕事は、旅に出たような幸福感がある

20代の頃は多く出演していたバラエティ番組に対しては、自分の言葉で瞬発的に笑いを作る芸人さんの「ゼロイチ」のスゴさを見るにつけ、「自分にはやりきれない」という思いがあったといいます。そんな中で見つけたのが、お芝居の楽しさでした。

「お芝居の役って、自分とは違う人が作ったものじゃないですか。でも、長期にわたる撮影で役に付き合っていると、最初は全然共感できなかった感情が、いつの間にか自分のものになっていたりする。作品をやるごとに役に教えられ、自分の感情が豊かになってゆき、どこかに旅に出たような幸福感があるんですよね」

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最終更新:2/14(金) 15:18
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