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「いい人ぶらないで!」20歳下の後妻が遺産を放棄したが…

2/14(金) 9:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

年間約130万人の方が亡くなり、このうち相続税の課税対象になるのは1/10といわれています。しかし課税対象であろうが、なかろうが、1年で130万通りの相続が発生し、多くのトラブルが生じています。当事者にならないためには、実際のトラブル事例から対策を学ぶことが肝心です。今回は、先妻と後妻の間で起きた相続トラブルを、円満相続税理士法人の橘慶太税理士に解説いただきました。

別れを決めた二人だったが、子どもができて結婚

今回ご紹介するのは、Aさん(夫)、Bさん(妻)、長男という3人家族です。AさんとBさんが結婚する前、交際は10年近くにも及んでいました。ただどこか惰性でお付き合いが続いていた部分もあり、お互いが30歳を超えたあたりで、別れようという話が持ち上がりました。ところが、そのタイミングでBさんの妊娠が発覚し、ならばということで結婚に至ったそうです。

しかし、一度は別れようとした関係。子どもができたとはいえ、夫婦の間は、どこか冷めきったものがありました。傍から見れば、仲のいい家族に見えるのに、わからないものです。

Aさんは、新卒で入社した会社で15年ほど働いた後に独立。いつか自分一人の力で仕事をするというのが、Aさんの夢だったのです。数年後には従業員を数人抱えるようになり、会社の経営は小さいながらも順調でした。

そんな家族に変化が生じたのは、長男が大学を卒業したあとのこと。AさんとBさんは、子育てを終えるとともに、夫婦としての関係も終わらせることにしたのです。

「もともと、別れようとしていましたから……子どもが独立した今となっては、一緒にいる意味がなくなってしまったんですよ」とAさん。慰謝料などもなく、円満な離婚でした。

さらにAさんは、離婚から数ヵ月後にCさんという女性と再婚をしました。Aさんの会社で10年近く働いている従業員で、Aさんとの年の差は20歳以上もありました。Aさんの離婚を機に、交際へと発展し、すぐに結婚という話になったのです。

「家族以上に一緒にいたので、気心も知れていたということが大きかったですね。交際がスタートしたのは、本当に離婚のあとですよ」と笑うAさん。我が子はかわいいけれど、結婚自体は失敗だったと語っていましたが、やっと納得のいく人と結婚ができ、幸せいっぱいの生活が始まりました。

AさんとCさんの年の差は20歳以上。「せめてCさんが還暦を迎えるころまでは元気で長生きしないと」と笑って話していたAさんでしたが、人生とは残酷なものです。60歳のときに余命8ヵ月の宣告を受けてしまいます。

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最終更新:2/14(金) 9:00
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