ここから本文です

前立腺肥大の人は年齢とともにどれぐらい増える?

2/14(金) 14:50配信

日経グッデイ

この記事では、今知っておきたい健康や医療の知識をQ&A形式で紹介します。ぜひ今日からのセルフケアにお役立てください!

【関連画像】(出典 厚生労働省「平成29年患者調査」)

●「前立腺肥大症」に関する問題

【問題】前立腺肥大症は加齢によって増加することが分かっています。その患者数は、45~54歳は1万人、55~64歳は4万人。では、65歳以上の患者は、何万人程度いるでしょうか。

(1)10万人程度
(2)20万人程度
(3)40万人程度

 正解は、(3)40万人程度です。

●加齢とともに爆発的に増加する前立腺肥大症

 前立腺のエキスパートである東京国際大堀病院院長の大堀理さんによると、前立腺の病気は長寿ゆえに増える病気であり、完全に予防するのは困難なのだそうです。

 「平均寿命が短かった江戸時代のころは、前立腺の病気で悩む男性はほとんどいなかったでしょう。今でこそ、肥大症やがんなど、前立腺の病気にかかる確率が非常に高くなりましたが、それは人生100年時代ならではの現象です。前立腺の病気が加齢に伴って増えるのは自然の流れといえます」(大堀さん)

 年を取ると前立腺が大きくなり、尿道が圧迫され、尿の出が悪くなってしまいます。これが前立腺肥大症です。尿が出きらずに膀胱に残ってしまい、「夜中にトイレに行く回数が増えた」「オシッコのキレが悪くなった」など、若いころは考えもしなかった排尿障害が起きます。

 前立腺肥大症は加齢によって増加しますが、それは少々というレベルではありません。50代から患者が微増し、65歳を過ぎると爆発的に増加するのが怖いところです(下図)。

 そんな前立腺肥大症に対し、「たかがオシッコの出が悪くなるぐらい」と思う人もいるかもしれません。ですが、この病気を放置していると、膀胱がパンパンに腫れるほど尿がたまっても排尿できない「尿閉」や、たまった尿の影響で腎臓の機能が低下する「水腎症」など、さまざまな合併症が起きる可能性があります。

 「特に、糖尿病の人や高齢者は、前立腺肥大症が悪化しても気づかないケースがあるので注意が必要です」と大堀さんは話します。

この記事は、「男なら避けられない!? 迫り来る前立腺肥大症と前立腺がんの脅威」(執筆:田中美香=医療ジャーナリスト)を基に作成しました。

最終更新:2/14(金) 14:50
日経グッデイ

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事