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1泊2日の旅で見えてくるボルボ試乗。そしてわかったXC60の「ちょうどよさ」/第2回

2/15(土) 21:36配信

GQ JAPAN

1泊2日の日程でスタッドレスタイヤを装着したボルボのXC60で自由に旅をする。長いようにも思えるが、北海道すべてを堪能するにはもちろん短い。新千歳空港から果たしてどちらの方角を進み、何を楽しむのか。インドア派を自称する自動車ライター伊達軍曹による、北海道でのボルボXC60レポート2回目をお届けしたい。

【写真を見る】忖度なくXC60はいい!

旅に慢心は禁物と感じた出足の危険な場面

完全インドア派としてごく一部で知られる筆者が、冬の北海道を旅することになった。

新千歳空港を起点に、ボルボ XC60なる新鋭SUVで「2日間、道内の好きな場所を勝手に回ってください」というありがたいオファーだ。

いや、完全インドア派としては決して「ありがたい」というわけでもない。

できることなら外泊などせず自宅で飲み慣れた豆を挽き、愛用のヤカンでちょぼちょぼドリップした珈琲を「うむ、うまい」とかなんとか言いながら飲んでいたい──というのが偽らざる本心だ。

だが、そのように台所でちょぼちょぼドリップばかりしていては人としての視野が狭くなり、ひいてはそれにより原稿の質が落ちて仕事を失い、最終的には滅亡する――という未来が見えた筆者は、ふたつ返事でオファーに「すべて了解した」との旨返信。いそいそとボーイング787の2等席に乗り込んだ。

新千歳空港で我々すなわち筆者こと伊達と、エクストリームフォトグラファーである柳田由人氏を待ち受けていたのは、前述のとおりボルボXC60。そのなかでも「XC60 AWD D4 R-Design」というグレードだ。

それはつまり2Lのディーゼルターボエンジンを搭載するXC60で、R-Designというのは、内外装のあしらいなどがスポーティなニュアンスに振られているグレードである。

完全インドア派な筆者もいちおうスバル XVというSUVを所有している身で、それにて雪道を走った経験がないわけではない。だがそこはインドア派のかなしさで、決して「オレは雪道に慣れている。もうね、慣れ慣れと言っていいレベルですよ」と豪語できるニュアンスではない。そのため、旭川の市街地でさっそくやらかしかけた。「追突」である。

いや結論としてもちろん追突などしなかったのだが、ボルボXC60 AWDとミシュラン製スタッドレスタイヤの性能を過信した筆者は──いや、それらは過信というより本当に高性能なものだったのだが、いずれにせよ、XC60とミシュランが雪道でもあまりに普通にグリップするため油断し、まるで晴天の東京都内を走っているかのような錯覚を起こしていた筆者は、氷結箇所も多いシチュエーションで本来とるべき車間距離をとることをすっかり失念していたのだ。

そのせいでヒヤッとしたわけだが、これが旅の初期段階での良い薬となった。

ボルボのAWDシステムもミシュラン製スタッドレスタイヤも大変素晴らしい品であることは間違いないが、決して「絶対万能な何か」ではない。そのため雪道では普段以上に車間距離をとること。そして普段以上に早い段階からエンジンブレーキおよびフットブレーキを利かせ始めること。その2点だけは決して忘れずに、この先の旅を続けよう──と、「らーめん山頭火」の旭川本店で塩ラーメンをいただきながら誓ったのだ。ごちそうさまでした。

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最終更新:2/15(土) 21:36
GQ JAPAN

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