ここから本文です

ブームほぼ終了でも、タピオカはやっぱり"オイシイ商売"?

2/15(土) 6:10配信

週プレNEWS

2019年に一大ブームとなったタピオカドリンク。昨春から昨夏にかけて若者を中心にブームが広がり、東京・原宿などの若者の街を中心として、次々とタピオカ店がオープンした。

しかし冷たい飲み物ということもあってか、冬に入ってからというもの低調ぶりが著しい。ブーム時は多くの店舗に行列ができていた原宿や渋谷でも、そんな光景を目にすることはほぼなくなり、閉店が相次いでいるのだ。

今も経営し続けている店舗でも、試飲を行なったり、タピオカの追加を半額どころか8割以上値引きするといった破格のセールを打ったりと、涙ぐましいまでの客寄せが......。

あれほど話題になったタピオカブームは、もう終わってしまったのだろうか。『飲食店「開業・経営」法』(日本実業出版社)の著者・井澤岳志氏に聞いた。

「一般的に飲食のブームは、ピークを迎えるまでの時間が早ければ早いほど、飽きられるのも早くなります。特にタピオカは例がないほどのスピードでブームが広がったので、その分失速も早くなってしまったのでしょう」

そもそも、ブームとはいえなぜタピオカ店が過剰なまでにオープンしたのか?

「タピオカは原材料も安いですし、特殊な調理器具や店舗スペースも必要ではありません。そして特に重要なのが、人件費が安いという点です。特殊な技術が不要なので、アルバイト採用でも働き手はたくさん確保できます。つまり、極めてローコストで開業できるからこそ、店舗がこれほど一気に増えたのです」

渋谷のタピオカ店を10店舗ほど回って話を聞いたところ、どのお店も年末頃からお客さんは一段と減っているという。とすると、タピオカ店はどこも経営苦にあえいでいるのかと思いきや、井澤氏の見立ては異なる。

「タピオカは利益率が高いので、初めから短期間で一気に稼いで閉店するつもりだったお店も多いと思います。破格のキャンペーンも、それでも利益が出るほどタピオカドリンクの原価が安いゆえに、撤退前のひと稼ぎとして実施しているお店が多いのではないでしょうか。おそらく撤退費を含めても、収支がプラスで終わるタピオカ店は大量にあると思います」

全国に50店舗以上を展開するタピオカほかを扱う台湾茶チェーン「ゴンチャ」のように、現在も毎月数店舗のペースで出店を続けているチェーンもある。

「たとえブームが終わったとしても、開業コストが低く粗利率が高いというビジネスモデルは非常に優秀です。認知度は十分ですし、一度来店してくれたお客さんの中から一部はリピーターにもなる。

撤退が増えれば競合が減るわけですから、引き続き堅実に運営していくつもりのタピオカ店にとっては、このブーム失速はプラスに作用するのかもしれませんね」

では、撤退したタピオカ店の跡地にはどんなお店ができるのだろうか?

「設備費、原材料費、人件費が抑えられ、かつ狭い店舗でも成り立つビジネスモデルのお店が跡地に入る。その観点からいうと、有力候補はレモネードです。インスタ映えするレモネードを提供する『LEMONADE by Lemonica』は現在、全国に店舗を拡大しています」

気候が暖かくなれば、またインスタ映え重視の「ポストタピオカ店」が大量展開する?


取材・文/伊藤将史

最終更新:2/15(土) 6:10
週プレNEWS

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo! JAPAN 特設ページ