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【セレブ妻やめました】年収2400万円の夫がある日突然、無職・無収入に

2/16(日) 10:01配信

Suits-woman.jp

「ある日、突然、高年収だった夫が仕事を辞めた……」「高年収の夫とどうしても離婚したくなった」

そんな“事故”ともいえる事態に直面した時、妻はどうするのか。

年収1000万円以上の夫がいる妻を“セレブ妻”とし、高年収の夫が無職になったり、離婚したりした背景と、妻の考えを紐解いていきます。

今回は、この連載を執筆する、ライター片岡文子(42歳)の実体験を紹介。2歳年上の、年収2400万円の夫が無職になった瞬間の絶望と、生活と家族を守るために、実践したことを紹介します。

ベンチャー企業に転職し、年収は増え続けた

私が27歳、夫が29歳の時に結婚しました。夫は「素直でいい奴」を地でいくイケメンで、“大卒のマイルドヤンキー”でした。

結婚当初、小さな広告代理店に勤務していた夫の年収は300万円。子供がすぐに授かり、夫は「こんなに収入が少ないと、子供と楽しく生活ができない」と、WEB周りのビジネスを展開するベンチャー企業に転職。年収が500万円になりました。

夫はそれにやる気を出し、ある事業を立ち上げます。それが即座に大当たり。夫は入社からたった半年で、年収が1500万円と3倍になりました。

その後、15年間その会社に勤務していたのですが、ゲームのように収入は増え続け、44歳の11月に会社を辞めたときは年収2400万円になっていたのです。

一方、私はといえば、子育てを優先で細々とフリーランスのPRやライティングの仕事を地味に続けていました。もちろん育児はワンオペ。加えて実家の親のケアに忙殺されるうちに、月日は流れ、娘は14歳の中学2年生に。気が付けば授かっていた息子も11歳になっており、中学受験にも本腰が。年収2400万円とはいえ、税金や社会保険料が差っ引かれ、手取り年収は1200万円程度。「そろそろ本格的に仕事復帰しなくちゃな……」と思いながらも、高年収夫に甘えながらグダグダ過ごしていたのです。

夫に原因不明の体調不良が現れた

ここで、我が家の家計を説明すると、毎月100万円以上入る給料口座は私が管理。

給料日になると、夫にのお小遣い口座に収入の50%を移動。この50%というのは、私が決めたもので、「パーセンテージの方が、仕事のやる気が出るだろう」という考えがありました。

残り半分のお金で東京都中央区内の賃貸マンションの家賃(18万円)、光熱費(2万円)、駐車場代(5万円)、子供たちの学費、保険料、通信費、食費などを払い、そこに私の収入を加え、娯楽費と貯金にあてていました。

毎月100万円以上入ってくる安心感は何物にも代えがたく、「金持ち喧嘩せず」ではありませんが、常に心が満たされ、家族仲良く10年以上過ごしていたのです。

毎月1回は、客単価1~2万円のレストランで家族4人の食事を楽しみ、夏休みは期間契約している葉山の賃貸別荘で週末を過ごし、年に1回はハワイやバリのリゾートに行く……そんな絵に描いたような(プチ)セレブ生活を送っていたのです。

私と夫の口癖は、「地方出身、親は零細企業経営者、三流大学出身の私たちが、都心で何不自由ない暮らしをしているのは夢のようだね」。

そんな夢のような毎日に異変が起こり始めたのは、2019年1月。夫はある朝、「不整脈がある」と訴えてきて、即座に大きな病院に連れていき、検査したら「異常なし」の診断。夫は休むことをせずに、その足で出社。体調不良にもかかわらず、会食に行き帰ってきたのは午前2時。翌朝は7時に起きて、再び会社へ。

その後も、睡眠時無呼吸、深酒、蕁麻疹、一時的な記憶の喪失、難聴などが重なり、8月を迎えます。

「仕事、休んだら?」と言うも、「俺には150人の部下がいて、その生活がかかっているんだ」と出かけていき、妻の私は「そんなもんか」と思っていました。

それから、下血、止まらない吐き気、めまいなどがあるも、仕事に取り組み、結果を出し続けてきたのです。結果を出すたびにハードルは上がり、利益を出せば、さらなる利益を求められる。

「お母さん、これ、いつまで続くんだろう」と結婚15年間で、初めて夫が弱音らしきことを漏らしたのが、2019年9月23日。休日返上で会社に行き、心配でオフィスに迎えに行った私と二人で銀座のバーで飲んでいるときでした。

かつては、強く美しい顔をしていた夫。その顔をよく見ると、しわが深く刻まれ、青黒くかさついた皮膚が目立ちます。頭髪は薄くなり、額が広くなっている。細かった体には、不健康な脂肪がたっぷりついており、「苦労の貫目」のようなものがのしかかっている。

「少し休んだら?一緒に1泊2日でもいいから、私と2人で台湾の星野リゾートに行こうよ」と言うと、「そんな時間はない」と一蹴。

「あなたはどこまで無理をすればいいんだろうね」と言うと、「死ぬまでかな」と笑う。その笑顔の悲愴さに「この人、死ぬんじゃないか」と思い、セレブ生活の終わりを感じたのです。

夫はうつ病と診断されたが、会社は最初「出てこい」と言う……。続編に続きます。

最終更新:2/16(日) 10:01
Suits-woman.jp

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