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推し武道、末吉9太郎……ファンのコンテンツ化はなぜ進む? “推し活”を開放的に楽しむ時代へ

2/16(日) 13:03配信

リアルサウンド

 ドラマ、映画、漫画、アニメなど、私たちを楽しませてくれるエンタメ系コンテンツ。中でも、最近はアイドルやアーティストのファンをメインにしたコンテンツのヒットが目立つ。ファンは誰かを応援する側の人間であり、言ってしまえばただの素人だ。それゆえ、社会からは“何かに夢中になっているオタク”という漠然とした扱いをされがちで、個人の感情や生きざまには、あまりスポットが当たらなかった。そんなファンが今、一つのコンテンツとして成り立ち、しかも注目を集めているのはなぜだろうか。その理由を考えてみたい。

共感できるオタク人口の増加

 “推し“は、AKB48全盛期から広く普及した言葉だが、いまやオールジャンルで使われている。3次元だけに限っても、俳優、声優、歌手、バンドマン、ダンサー、YouTuber、TikToker、ホスト、メイド、インフルエンサー、コンカフェ(コンセプトカフェ)店員……といったように様々。このことから、まず推される側の母数が増え、”推し“がいる人口も増えた。つまり、「誰かを応援する」という感情を持つ人の数が増えたということだ。

 ファンを題材としたコンテンツは、共感性が肝だ。たとえば、地下アイドルの活躍と彼女たちを応援するファンの姿を描いた漫画原作のアニメ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』(TBSほか)5話で話題になったのは、こんなセリフだった。「舞菜は生きてることが私へのファンサだから、生きてくれてさえいればいいから。同じ時代に生まれたこと、そして舞菜のご両親の出会いに感謝」。舞菜(アイドルグループ・ChamJamのメンバー)のトップオタであるえりぴよが、真っすぐな瞳でオタ友に語るこのセリフには、「オタクの気持ちを代弁してくれた」「わかりすぎる」と共感する人の声がTwitterに溢れていた。こういった推しをもつ人にだけわかる感情の共有をできる人口が増えたということは、コンテンツの拡大にも大きく影響したと考えられる。

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最終更新:2/16(日) 13:03
リアルサウンド

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