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齋藤直人がサンウルブズで初先発。 「うまくいかない」状況で輝きを見せた

2/16(日) 12:20配信

webスポルティーバ

経験は宝だ。15日のスーパーラグビー(SR)。日本のサンウルブズはチーフス(ニュージーランド)に17-43で敗れ、開幕2連勝とはならなかった。だが、新星の早稲田大学4年、SH(スクラムハーフ)齋藤直人が光り輝いた。SR初先発の緊張を楽しむかのごとく。

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「楽しかったです。負けましたけど、もっともっと試合に出たいなと思いました」

 試合後のミックスゾーン。齋藤は言葉に充実感を漂わせた。試合中に切ったのだろう、口の下に貼られた2枚のバンソウコウに血がにじんでいた。

「収穫は?」と聞かれると、「そーですね」とSHはつづけた。

「うまくいかない試合を経験できたことじゃないですか。ただ、このままで終わらせるんじゃなくて、こういう状況でも試合を組み立てたり、自分がいいプレーをするために周りとコミュニケーションをとったりしていきたい。次につなげないと意味はないですから」

 初戦では後半20分間、プレーした。その初戦で主力のSHルディー・ペイジがケガをしたため、齋藤にめぐってきた先発チャンスだった。自分に課したテーマが「アタックのコントロール」。

大学選手権では主将として早大を優勝に導いたが、大学とSRとのレベルは格段にちがう。ブレイクダウンの強度、コンタクトの強さ、タックル、ディフェンスの激しさ、スピード、パワー、スキル...。「あれだけ、プレッシャーを受けたのは人生で初めて」。それでも、齋藤は得意の機動力を生かし、テンポよくボールをさばいた。懸命に。

 開始7分。サンウルブズはラインアウトのクリーンキャッチから順目に左、左、左とラックからボールを回し、ワンテンポ遅らせて、右へ。一回、FW(フォワード)を縦に突っ込ませ、ゴールライン寸前のラックからSH齋藤がシャープなパスをSO(スタンドオフ)ガース・エイプリルに投げ、左中間に先制トライした。

 後半には、途中から交代出場の早大の同期、中野将伍のトライも演出した。

「チームがスコアしたことはうれしいです。それも将伍、よかったです」

 ディフェンスでもがんばった。前半の中盤。相手のエース、FB(フルバック)ダミアン・マッケンジーが個人技で大幅ゲインし、フォローしたSHブラッド・ウェバーがゴールラインに迫った時、齋藤は脱兎のごとく戻って、ボールを奪い取った。トライを防いだ。

 この危機管理能力。齋藤は説明した。

「最初は(相手の)右のパスコースを消そうと思って走っていて、サイア(シオサイア・フィフィタ)も(相手の下に)行ってくれたので、うまく右手が絡めました。ああいうところはサンウルブズが大事にしようとしているところなので。止められてよかったです」

 ラスト5分で交代した。齋藤はピッチを出る際、白いマスク姿が目に付くスタンドから温かい拍手を送られた。 観客は1万8千7百人。齋藤の述懐。

「拍手はうれしかったですけど、ああいう結果でしたし、全然満足したプレーができませんでした。ファンの方への感謝が大きいですが、悔しい気持ちももちろんありました」

 確かに試合全体をみれば、相手にブレイクダウンでボールに絡まれ、球出しのテンポを遅らされることも多々、あった。キックを含め、SH、SOのハーフ団で相手の堅いディフェンスを崩すことはなかなかできなかった。課題は判断のはやさか、コミュニケーション不足か。

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最終更新:2/16(日) 12:20
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