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沖縄から東京進出「やっぱりステーキ」社長に聞いた勝算

2/17(月) 6:34配信

SmartFLASH

 かつて贅沢の代名詞だったステーキは、2013年に登場した「いきなり!ステーキ」のおかげで、いつでも気軽に安く楽しめるようになった。

【写真複数】2018年10月にオープンした福岡市の「親不孝通り店」

 いまや、多くのステーキ店がしのぎを削っているが、今年は業界地図が塗り替えられそうだ。沖縄発の「やっぱりステーキ」が、噂されてきた東京進出を、ついに果たそうとしている。

「税込み1000円で200gのステーキ」「ライスとスープ、サラダは食べ放題」という驚きの価格設定で出店を続けてきた「やっぱりステーキ」。沖縄を中心に出店し、現在12道府県に48店舗(姉妹店含む)を展開する。

 1月下旬、都内での “第1号店” の店舗探しをする、「(株)ディーズプランニング」の義元大蔵社長(44)に密着した。待ち合わせたのは、吉祥寺(武蔵野市)。駅から徒歩5分の物件を下見する。

 まだ別の店舗が営業中で、外から見るだけだが、「十分によし悪しはわかります」と義元社長。

「いちばん大事なのは立地。人の流れ、外から看板がどう見えるか。ここは、あまり人の流れがよくなさそうですね」

 早々と見切りをつけて、次の物件へ移動した。

「やっぱりステーキ」は、2015年2月、沖縄・那覇市の松山に1号店をオープンした。カウンター6席の小さな店はすぐに人気を集め、沖縄県内で店舗を増やしていった。

 まずは、いちばん気になっていることを直撃。「やっぱり」というネーミング、「いきなり!」のパクリですか?

「それ、よく言われるんです。でも、パクってません。偶然なんですよ。もともと、僕が飲んだ後の締めにステーキを食べるのが好きで、いつも『今日の締め、何にする? やっぱりステーキか』って言ってたのを、そのまま屋号にしただけなんです」

 その「いきなり!ステーキ」からは、かつての勢いが失われつつある。

 2019年11月には、国内にある489店舗の約1割を「2020年春までに閉店する」と発表。運営会社であるペッパーフードサービスの株価は、ピーク時(2017年11月)の8230円から、1000円前後にまで落ち込んだ。値上げにより、“お得感” が薄まったことが、理由にあげられている。

「とはいえ、(客が)入っている店も、まだまだありますからね。やっぱり『いきなり!』さんは、すごいんですよ。いまのように、気軽にステーキを食べるというスタイルを広げたのは、『いきなり!』さん。我々は、感謝しかないです」

 次に向かったのは代々木。閉店したばかりの居酒屋だ。
「ここはよさそうですね。“気” がいいですよ」

 直営店だけでなく、FC(フランチャイズ)店舗の物件も、すべて義元社長が現場に足を運んで決めてきた。

「客が入る物件は、すぐにわかります。『ここにキッチンがあって、お客さんがここに……』という光景が浮かぶんです。

 たとえば、福岡にある『親不孝通り店』。あの場所は、じつは毎年のように店舗が変わる物件だったんです。不動産屋もすすめないし、近隣の飲食店も『あそこはダメだ』という場所でしたが、私は即断しました。フタを開けたら、大行列です」

 直感だけではない。もちろん近隣の店、最寄り駅の乗降者数、人の流れ、看板を置く場所など、基本的なデータを考え抜いたうえで判断する。

「基本的には、居抜き物件を選びます。そのほうが、初期費用を抑えられますから」

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最終更新:2/17(月) 8:58
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