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セラミドは知ってても「セラミドトランスポーター」は?知ってるとちょっと得するスキンケアNEWワード

2/17(月) 12:06配信

OurAge

最先端の研究から生まれるエイジングケア。せっかくなら何がどう肌にいいのか、きちんと知って選びたい。そこで今回、今話題の最新ワード「セラミドトランスポーター」と「培養上清(じょうせい)」をピックアップ。細胞レベルに働きかけるそのメカニズムについて、開発担当者がわかりやすく解説してくれた。

◆注目の最新キーワード「セラミドトランスポーター」

よく耳にするセラミド。どんな働きがあるのだろうか。
「肌のいちばん外側の角層では、角質細胞の間を細胞間脂質が埋め、外部刺激の侵入と内部からの水分の蒸発を防いでいます。この細胞間脂質の約50%がセラミド。角層のバリア機能にとって重要な成分です」とは、富士フイルムバイオサイエンス&エンジニアリング研究所の中畝明菜さん。

「表皮と真皮の間、基底層で生まれた表皮細胞はターンオーバーによって肌表面へと押し上げられていきますが、角層の手前にある顆粒層まで来ると、細胞の中にラメラボディという袋のようなものが現れます。このラメラボディが内側にセラミドの原料を蓄え、角層に運んでいきます」

しかしこの働き、時としてうまくいかなくなることも。
「ラメラボディにはABCA12というセラミド原料の取り込み口があるのですが、私たちの研究で、精神的ストレスの影響によって、この取り込み口が減少することがわかりました。するとセラミド原料が取り込まれる量も減り、肌のバリア機能が低下してしまうのです」

富士フイルムはABCA12をセラミドトランスポーターと呼び、その減少を防ぐ成分を探索。植物成分のひとつアセンヤクエキスにその働きがあることを突き止めた。
「化粧品でセラミドを補うと同時に、肌の内側ではセラミドを角層までしっかり運ぶ。この内外からのアプローチでバリア機能を守り、肌を健やかに保つことができるのです」

◆注目の最新キーワード「培養上清(じょうせい)」

「培養上清とは、幹細胞を培養した際にできる上澄み液のことです。細胞が成長・増殖するために放出した、さまざまな因子が濃縮して含まれているため、衰えた組織や細胞の機能回復に大きな役割を果たすことが期待されています」と説明してくれたのは、ロート製薬R&D推進特任部長の本間陽一さん。

幹細胞は他の細胞を生み出す細胞で、人体にはさまざまな種類の幹細胞が存在している。なかでもロート製薬が注目したのが脂肪幹細胞だ。

「脂肪幹細胞の能力のひとつに、創傷部位を感知してそこへ移動し、修復する働きがあります。ロート製薬は2013年に再生医療研究企画部を設立。医薬品への実用化を目指して脂肪幹細胞研究を進めてきました」。

そして脂肪幹細胞の培養液の上澄み液に究極の若返り効果があることを見出し、世界初の培養上清由来成分、ステムCMを生み出した。

「しかし細胞によって放出される因子の量や質は違います。そこで、いい脂肪幹細胞を選び、培養条件や培養上清の抽出方法も最適になるよう実験を重ねました。また培養上清は分子が大きく、そのままでは肌に浸透しにくいため、独自技術で低分子化して浸透力を高めています」

この培養上清、加齢で衰えた肌の表皮層・真皮層・皮下組織すべてに働きかけて活性化。ハリや保湿、美白効果も期待できるのだそう。細胞が自らの成長を促す成分だからこそかなう、マルチな効果が魅力だ。

撮影/さとうしんすけ 取材・原文/永田みゆき

最終更新:2/17(月) 12:06
OurAge

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