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子どもの貧困の原因に焦点を当てる「大人食堂」

2/17(月) 15:04配信

nippon.com

「子どもの貧困」問題が注目され、地域のNPOなどが定期的に実施する「子ども食堂」の数は全国で3700カ所以上に達している。そんな中、仙台を拠点に活動する個人加盟の労働組合「仙台けやきユニオン」は、2019年5月から「大人食堂」を始めた。なぜなのか。同ユニオン代表・森進生(もり・しんせい)さんに聞いた。

1人で食事をするより誰かと

第8回目の「大人食堂」は、仙台市福祉プラザの9階大広間で行われた。18歳から65歳までの労働者、失業者とその家族を対象にしている。ここでの食事と法律相談は無料だ。チラシには「職場や生活の愚痴を聞いてほしいという人も、ぜひ」と書かれている。開始時間の18時にはもうすでに10人以上が並んでいた。参加者が順に席につくと、その数は約30人。ほとんどが男性で、女性は4人ほどだった。8つあるテーブルに1人か2人のスタッフがついて、参加者に声をかける。ほどなく食事が提供され始めた。今日のメニューは、ナポリタンと山芋のポタージュ。同じテーブルの人たち同士の、食べながらの会話も聞こえてくる。

第1回からほとんど全回参加しているというアルバイトの女性がいた。最初は、「どうぞ、どうぞ」とスタッフに招き入れられて訳も分からず参加したが、20代のスタッフと話が合い、楽しかったのと、「1人で食べるより誰かとご飯を食べるほうがおいしいから」と通い続けている理由を語る。

別のテーブルの50代の男性は、仕事を失って山形県から仙台にやってきた。前回、この大人食堂にきたときは無職だったが、9月末から派遣で介護の仕事を始めた。振り込まれた初めての給料で1万円のスーツを買い、コートは友人から安く譲ってもらい、それを着て来たのだという。今まではジーンズ3本を着回す生活だった。仕事は得たが、来月はシフトが少なく給料は7万円ほどになってしまう。そのため「背広を着たホームレスだよ」と自嘲する。「ここには愛情と交流関係があるし、若い人を見ると生き生きした気持ちになる」と話す。

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最終更新:2/17(月) 15:04
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