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古市憲寿さんに人生相談!マウンティングバトルに毎日疲弊……抜け出すには?

2/17(月) 12:20配信

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歯に衣を着せぬ物言いで話題の古市さんは、社会学者&ニュース番組にも出演する気鋭の論客。大好評につき、今回も迷えるwith読者と直接、対面! ズバッとアドバイスしてもらいます!

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職業は企業の受付。そこでのマウンティングバトルに毎日疲弊……。

受付嬢をしていて、毎日静かなマウンティングバトルが繰り広げられて疲れる。メンバー8人、表面上はみな仲良しだけど、このバトルから抜け出すには?(損保・Yさん・25歳)

回答:自分の価値を信じてみたら?

古市さん(以下・古) で、どんなマウンティングが繰り広げられてるの?

Yさん(以下・Y) いちばん面倒なのは“お声がけマウンティング”です。週に数回、取引先関係者からこっそり受付で名刺を渡されるんですが、個人的に貰ったこの名刺のステータスでさりげないマウンティングが始まって。

古 名刺を渡されるのはよしとして、なぜもらった名刺でマウンティングになるの?

Y 例えば外資系金融会社、今をときめくIT企業の男性から名刺を貰うと、言葉には出さないけど、「社会的ステータスの高い人に目をかけられてる私」っていう優越感に浸る感じというか。私自身は既婚者なので「別に~」っていう感じなんですけどね。

古 本当に? Yさんも内心は嬉しいんじゃないの?

Y あっ……やっぱり分かりました?(笑)。「もらっちゃった」と声を大にして言うことはないけど、静かなテンションで7人の同僚に対してマウンティングしているのかもしれません。

古 基本的に名刺って誰にでも配るものだよね。それこそ何千枚、何万枚の単位で。それをもらったからって何になるの? 連絡先だけなら、フェイスブックでもリンクドインでも、いくらでも調べられる時代なんだから。そもそも、自分の評価の基準を他人に置くのはオススメできないよ。そうじゃなくて、「自分はこれができる」とか「この能力は負けない」というように、自分を信じられたほうが、心は安定すると思う。

Y くだらないと思いつつ、なんでマウンティングをしてしまうんでしょう……。

古 マウンティングって基本、ほぼ同じような属性、条件の人たちの中でしか起こらないもの。属性のまったく異なる人同士が集まったら、そうする必要がないと思わない? Yさんの場合、受付嬢っていう「人から見たら見分けがつかない」環境にいるから、その中で、序列争いが起こるんだと思う。でも、それって一歩引いてみたら、虚しい争いだと思わない?

Y なるほど~。どうすればこの状況から抜け出せますか?

古 Yさん、既婚者なんでしょ? だったら余裕な態度で、「マウンティングとかどうでもいい」って思っていればいいと思うけど。あとは、本来の仕事である受付嬢としての専門性を磨いていくっていうことじゃない? 圧倒的に能力がある人のことは、誰も排除できないよ。結果的に、マウンティング上位に立てる気もするし。
※1 マウンティング
本来の意味は、動物が自分の優位性を示すために相手に対して馬乗りになる様子。人間関係においては「自分の方が優位」と思いたいがゆえ、「私の方が他人より幸せ」と一方的な格付けとして行う。

古市憲寿さん/’85年東京都生まれ。社会学者。若者の生態を的確に描出し、クールに擁護した著書『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社)などで注目される。近著の『保育園義務教育化』(小学館)では、女性が置かれた理不尽な状況を描き、その解決策を示す。

最終更新:2/17(月) 12:20
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