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本田圭佑をキープレーヤーに。 ボタフォゴ新監督がクラブに要求した条件

2/17(月) 6:20配信

webスポルティーバ

ところが、ほんの4カ月で彼はサントスを後にしてしまった。今回、アウトゥオリがボタフォゴの監督になったと聞いて、私はとても驚いた。彼は「もう監督をする気はない」と明言していたし、ベンチから遠ざかりたがっていたからだ。

 ボタフォゴは現在、財政的に非常に苦しい状態に置かれている。選手の給料の支払いも遅れているし、「支払える報酬に上限がある」と公言もしている。監督だろうが選手だろうが月に20万レアル(約500万円)以上は払えないというのだ。アウトゥオリはこれまで、この金額よりはるかに高い報酬をもらってきた。

 彼が得ていたよりずっと低い報酬を受け入れてまで、ボタフォゴの監督となったのはなぜか。

 ボタフォゴは20あるブラジル1部のチームの中でも、もっとも商業化の進んだチームだ。ブラジルは2019年まで、企業化されたチームは存在しなかった。すべての主要チームは会員の出資から成り立ち、経済的な利益を目的としていなかった。いや、利潤を追い求めてはいけなかった。会長はオーナーではなく、会員の中から選ばれるため、オイルダラーや中国マネーがブラジルのチームを買うことはできなかった。

しかし、法律の改正が、その現実を変えた。ブラジルのチームもいまや利潤を追い求める会社となることができるようになった。どこかの企業や金持ちがチームを運営することも可能となった。ただ一朝一夕にこの変化についていくのはかなり難しい。ボタフォゴはこの点で、どこよりも速やかにこの変化を受け入れている。

 アウトゥオリはこの先進的なチームに対し、3つの条件のもとに監督就任を引き受けている。

 まずコーチとしてレネ・ウェベルを連れていくこと。ウェベルは2003年にU‐20ブラジル代表を率い、いくつものチームでアウトゥオリの右腕を務める。次に本田圭佑をチームのキープレーヤーとするために、練習メニューなどで彼に便宜をはかること。そしてチームが会社組織となったら、チームディレクターに就任すること。

 ボタフォゴが企業化すれば、ブラジルのトップチームの間での革命ともなる。そしてアウトゥオリは企業化した最先端のチームの、マーケティングの責任も負う初のチームディレクターとなることができるのだ。

リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon

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最終更新:3/6(金) 14:16
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