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これぞ東京遺産! 明治17年創業、連日完売の「空也もなか」(銀座)の魅力とは?

2/18(火) 10:50配信

食楽web

 古くから東京で変わらぬ味を守り続ける「東京遺産」の名品たち。それらには、長く愛され続ける理由があります。

 今回ご紹介するのは、銀座の老舗和菓子店『空也(くうや)』。この店の代名詞ともいえる「空也もなか」をご存知でしょうか。東京の名品土産としても必ず名前があがり、予約でしか買えない日もあるほど人気を呼んでいます。その愛され続ける理由を、5代目の山口彦之さんに伺いました。

「朝作って、その日のうちに売る」姿勢に脱帽

『空也』は明治17年、上野・池の端で開業しました。しかし、戦災のために店が焼失。昭和24年に、現在の銀座6丁目並木通りに移転しました。

 “もなか”をはじめとする『空也』の和菓子は、夏目漱石など多くの文豪が愛したことで知られ、その味わいは時代によって素材の違いによる差はあれど、変わらない美味しさを届けています。

 なかでも「空也もなか」は、予約しないと手に入れることが難しい人気商品。朝から仕込んだ餡で仕上げた「もなか」は、1日8000個ほど作られますが、あっという間に完売してしまうのです。

「朝早くから作って、その日のうちに売る。こんなバカな商売しているところ、他にないでしょう」。たまたま出くわした4代目がそう、話してくれました。しかし、その姿勢こそが、安定した美味しさを守る秘訣なのでしょう。

 もなかは、焦がし皮。これに餡がたっぷりと入っています。餡は、北海道・十勝の指定農家で作られる“小豆”と、白ザラメ、水飴を絶妙なバランスで配合し、4時間ほどかけて炊きあげます。どこか懐かしさを感じるほっこりした餡は、すっきりとキレのある甘さで程よい余韻を残します。

 餡を包む「もなか」は創業当初、焦し皮ではなかったそう。「ある日、9代目団十郎を訪問した際に、火鉢で一寸焦がして食したものが美味しかったため、それをヒントに今の“焦し皮”になった」といわれています。

なんども食べたくなる飽きのこない美味しさ

 箱を開けると、整然と並ぶ“もなか”の佇まいに見惚れます。ふわっと焦し皮の香りが漂い、その香ばしさと優しい甘さの餡が口の中で絶妙に絡み合います。手の平にすっぽり包まれる大きさもあり、もう一つ…とつい、手が伸びてしまいます。

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最終更新:2/18(火) 10:50
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