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まさに走る“美女と野獣”! BMW M850i xDrive グランクーペ試乗記

2/18(火) 21:19配信

GQ JAPAN

フロントシート優先の4ドア

BMW「M850i xDrive Gran Coupe」(以下、M850i グランクーペ)は、4.4リッターV型8気筒ガソリンターボ・エンジン(最高出力530ps、最大トルク750Nm)を積んだ4ドアクーペである。 車両本体価格1715万円。現在、8シリーズには、2ドアの8シリーズクーペ、そのオープンボディである8シリーズ カブリオレ、そしてホイールベースを延ばして4枚ドアのボディを載せたグランクーペの3種類がある。それぞれに、さらに高性能なM8バージョンが用意される。

BMWにおけるポジションとしては6シリーズの後継になるが、同社は6シリーズが持つ“5シリーズのクーペ”というイメージを嫌ってか、8シリーズは6シリーズの後継車ではない、と、アナウンスしている。

8シリーズを、“トップ・オブ・サルーン”たる7シリーズのいわばパーソナルモデルとしてクルマのヒエラルキーをあげたいのだ。8シリーズがライバルと目すのは、メルセデス・ベンツの「CLS」やポルシェ「パナメーラ」といった4ドアのプレミアムスポーツである。

M850i グランクーペは、3025mmと3メートル超えのホイールベースに、全長×全幅×全高=5085×1930×1405mmという堂々たるボディを載せる。「750i xDrive M Sport」を例にとると、3070mmのホイールベースに5125×1900×1480mmだから、グランクーペは7よりすこし短いけれど、車幅はなんと30mm広い。カーデザインの文法通り、“ワイド&ロウ”なプロポーションでスポーティさを強調する。2ドアクーペをストレッチした大柄なボディながら、まるで間延びして見えないところは「さすがビーエム!」といったところでしょうか。

楽屋ネタで恐縮であるが、この手のクルマは得てして後席のチェックを忘れがち。さっそく車両寸法のわりに小ぶりな後部ドアを開けて、低い位置にあるシートクッションに座ろうと腰を落としたとたん、火花が飛んだ。ウーン……、したたかに頭をブツけた。思いのほか開口部が狭くて、というか、ルーフからCピラーにかけての下り方が急だった。BMWの、スタイル優先をうたう“偶数シリーズ”をナメてはいけない。

痛む頭をさすりながら報告しますと、グランクーペの後部座席はやや足を折った沈み込んだ姿勢になるが、足元、頭上とも、スペース的には実用に足る。ただし、サイドウィンドウとCピラーの圧迫感が強いので居心地は悪い。人というよりは、前席乗員のバッグやかばん、コートなどを置く場所と考えた方がいい。

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最終更新:2/18(火) 22:00
GQ JAPAN

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