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コロナ防衛「当然なのにできない」不都合な真実

2/18(火) 5:31配信

東洋経済オンライン

 2月15日、加藤勝信厚生労働大臣は新型肺炎について感染経路が判明していないケースが複数出ていることなどから状況が新しいフェーズに入ったとして、水際対策から発症者の早期発見と治療に重点を置く方針転換を発表しました。

 今回の新型肺炎は潜伏期間が長いこと、症状を発症しない感染者がいること、検査能力が限られていることといった要因を背景に、すでに国内に一定数の感染者および感染者との濃厚接触者が存在していると考えるべきであり、そのため判明している感染者や発症者とその周辺の関係者を重点観察するだけでは感染拡大を抑えられないという判断です。

 さてそうなると私たちはどのように感染拡大から身を守ればいいのでしょうか。今回の記事は医療の話ではありません。経済の専門知識をもとにどうすればいいのかについて述べさせていただきます。結論を先に言います。

■基本的な対策「国民全体で実行」しかない

 「なるべく不要の外出はしない」

 「外出時にはマスクを着用する」

 「帰宅時などこまめに薬用せっけんで手洗いをし除菌をする」

 という基本的な3つの対策を「国民全体で実行する」ことです。

 先に重要なことを指摘すると、メディアを通じて「マスクをしても意味がない」という専門家の意見が報道されていますが、社会学的にいうとこれは間違いです。ただ厄介なことにこの意見はお医者さんが主張する傾向があります。私も「なぜ日本人にマスクをする人が少ないのか」という記事を書いた直後、何人かのお医者さまから丁寧に「マスクではコロナウイルスの感染は防げません」というご指摘をいただきました。

 その結果「マスクをしなくてもいい」という誤解が広がっているのですが、どこで誤解が生じたのかおわかりでしょうか? 

 マスクをしていてもウイルスはマスクの網の目よりも微細なので入りこむことができる。またウイルスはドアノブなど金属のうえで数日間生き続けているので指先経由で口に入ったりもする。マスクは防具としては能力が低いというのが医学的な事実です。

 一方でマスクは感染者が他人にウイルスをうつさないという観点では一定の役に立つ。飛沫感染タイプのウイルスの感染者がマスクなしでくしゃみをまき散らすのと、マスクで止めるのでは効果に雲泥の差があります。

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最終更新:2/18(火) 8:46
東洋経済オンライン

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