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「イニエスタとのタイミングが合ってきた」。 選手が語る神戸の変化

2/18(火) 6:10配信

webスポルティーバ

「(小川)慶治朗がループで決めるか!」

 アジアチャンピオンズリーグ(ACL)初戦のジョホール・ダルル・タクジム戦。ヴィッセル神戸のベンチは先制点に沸き立っていたという。

福田正博が注目するイニエスタのプレー

 小川が裏へ抜け出し、ロングパスを受け、GKの頭上をループで破った。冷静に、水が上から下に流れるように、滑らかに決めた。小川は勢いのまま振り切るシュートが多いが、この時は導かれるようだった。

 5-1で快勝を収めた一戦の先制点の場面に、神戸の変化と実像が見えた。

 パスを出したのは、やはりアンドレス・イニエスタだった。バックラインまで下がり、裏へ蹴り込んだだけだが、その質が違っていた。小川が裏へ抜け出すタイミングを計っていただけでなく、わざとバウンドさせている。ダイレクトのループで打てるメッセージが込められていた。

 イニエスタは、次元が違う存在と言える。

 しかし特筆すべきは、小川がイニエスタのメッセージを読み取って、応えた点にある。

「アンドレスとのタイミングが合ってきた」

 神戸の選手たちはそう言う。アジア制覇だけでなく、あらゆるタイトルを狙う神戸にとって、これほどいい兆候はない。

昨シーズン後半、トルステン・フィンク監督が率いるようになった神戸は、練習から「イニエスタ・シフト」を積み上げている。イニエスタがどこにポジションを取るかで、その空いたスペースを補完する動きを調整。イニエスタの感覚は天才的なだけに、周りはそれに従い、プレーの質を向上させてきたという。その鍛錬がひとつの実を結ぼうとしているのだ。

 イニエスタ自身のコンディションも明らかにいい。やはり勝ち続けることで、消耗が少なく、士気が高まるのか。バルセロナのような常勝クラブにいた経歴は伊達ではない。今年1月の天皇杯、2月のゼロックススーパーカップ、そしてACL開幕戦と連戦連勝。そのプレーが充実していることで、神戸全体が大きく旋回しつつあるのだ。

「アンドレスとのタイミングが、昨シーズンまではまだまだ合わないところが実はあって......」

 神戸で4年目になるディフェンダー、渡部博文はそう言って変化を説明する。

「アンドレスとしては、たとえば味方が自分を追い越しても、そこ(でのパス)はタイミングが違う、というのがあったんだと思います。でも、そこのタイミングが合ってきたな、というのを今シーズンは感じますね。

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最終更新:2/18(火) 6:10
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