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事例とディスカッション―従業員がイキイキと働くためには

2/19(水) 7:31配信

日本の人事部

従業員が与えられた仕事に意味を見出し、主体的に仕事に取り組む「ジョブ・クラフティング」が注目を集めている。ジョブ・クラフティング研究の第一人者である武蔵大学・森永氏の司会の下、事例企業としてラッシュジャパン・安田氏とエイベックス・小川氏が登壇。従業員がやりがいを持ってイキイキと働ける環境をどう作っていけばいいのか、活発なディスカッションが展開された。

森永氏によるプレゼンテーション:「ジョブ・クラフティング」がもたらすものと今後の課題

最初に武蔵大学教授の森永氏が、今回のテーマである「ジョブ・クラフティング」について解説した。

「私は、モチベーションの研究をするために大学院に進学しました。学部の同級生たちは就職していきましたが、入社してから2~3年でやる気がなくなるという話を聞き、なぜあれほど元気だった人がやる気を失うのか、不思議に思いました」

森永氏は研究を通じて、やる気がなくなった後に「やる気が停滞したままの人」と「復活する人」がいることに気づいた。やる気を自己調整できる人と、できない人がいるのではないか。自己調整できる人はどのようにして自分のやる気を維持し、再喚起しているのか……。森永氏は研究を進めていく中で、ジョブ・クラフティングの重要性を感じるようになったという。

「仕事を作ることで職場が面白くなり、やりがいを感じられるようになって、キャリアが広がっていく。こうしたことを行っている人が、会社の中にかなり存在することがわかりました。そのような前向きな行動は、会社と個人の双方にとって有益だと考え、研究を進めてきました」

会社組織において、従業員が上司から指示された仕事をするのは自然なこと。ただその中で、自ら仕事を作り変えたり、捉え直したりして仕事を広げていくと、仕事の範囲に加えて人間関係を変えることにもつながり、さまざまな変化が起こる。ジョブ・クラフティングでは、これを「仕事そのものを変える」「関わる人間関係を変える」「仕事の認識を変える」という三層で捉えるという。

ジョブ・クラフティングは、人と組織に対して大きな効果・効用がある。例えば、「ワーク・エンゲージメント」のような仕事に対するイキイキ感ややりがい。そして、組織への愛着。自分なりの工夫を盛り込んで仕事をすることによって、会社が自分と一体化し、組織への愛着が高まるという。では、どうすればジョブ・クラフティングを引き出せるのか。

「まずは、プロアクティブ(前向き)であること。主体的な性格な人はジョブ・クラフティングしやすい、という調査結果があります。次に、異質に対する知識が高いこと。自分は周りの人とは違う知識や情報を持っていると自覚している人は、職場にジョブ・クラフティング行動を取り入れる傾向にあることがわかっています。そのほかにも、将来に対する重視度が高いことや、職務に対する自律性の高さも、ジョブ・クラフティングを促す要因といえます」

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最終更新:2/19(水) 7:31
日本の人事部

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