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ミニ四駆のゲームアプリ『超速グランプリ』なぜヒット? 三世代にわたる“ムーブメント”から紐解く

2/19(水) 12:06配信

リアルサウンド

 2020年1月15日にサービス開始となったあるスマホゲームが話題を呼んでいる。『ミニ四駆 超速グランプリ』はなぜこれほどの人気を獲得したのか。概要を踏まえ、その秘密を考えていく。

【画像】第一次ブームを牽引したマンガ『ダッシュ!四駆郎』

・『ミニ四駆 超速グランプリ』とは

 『ミニ四駆 超速グランプリ』は、バンダイナムコエンターテインメントが提供するミニ四駆ライフ体験アプリ。プレイヤーはミニ四駆のオーナーになり、パーツの収集や改造などを繰り返しながらより速いマシンを追求していく。ゲーム内には、『ダッシュ!四駆郎』や『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』といった往年の人気マンガの主人公たちと対決できる「ミニ四ワールド」や、同アプリをプレイする友だち同士でオンライン対戦ができる「街かどレース」など、多くのモードを実装。ミニ四駆を愛する人が思わずニヤリとしてしまうアプリ、それが『ミニ四駆 超速グランプリ』だ。

 同アプリはリリース直前の段階で約90,000人の事前登録者数を記録。2020年1月15日のサービス開始以降も口コミで支持を広げ、2月5日には100万ダウンロードを達成した。実機でミニ四駆を触っていた世代と、積極的にスマホアプリでゲームをする世代の間には年齢的な開きがあると想像されるが、なぜ『ミニ四駆 超速グランプリ』はこれほどまでの人気を獲得したのだろうか。

・『ミニ四駆 超速グランプリ』はなぜ人気に?

 まずは前提として、ミニ四駆の歴史について振り返っておきたい。

 ミニ四駆が世に登場したのは1982年のこと。ラジコンカーの製造・販売でも知られる田宮模型(現タミヤ模型)が「子どもでも楽しめる模型商品を作りたい」と考え、製品化したのが最初だ。

 当初は四駆という仕様上、スピード感よりも走破性が重視されていたミニ四駆だったが、誕生からしばらくすると高速化に焦点があてられるようになった。本体の仕様変更や各種オプションパーツの販売といった経過をたどりながら、ミニ四駆は子どもたちに人気の玩具へと成長していった。

・今日のミニ四駆ブームを支える“第三世代”

 実はミニ四駆を愛好する層には3つの世代がある。ひとつが1987年頃のマンガ『ダッシュ!四駆郎』などで1次ブームを迎えた「第一世代」、ひとつが1994年頃のマンガ『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』などで2次ブームとなった「第二世代」、そして最後が2012年の『ジャパンカップ』復活を契機に今日へ至る3次ブームでミニ四駆に触れている「第三世代」だ。

 2次ブームから約20年が経過した第三世代では、親になった第一世代が小学生の子どもと一緒に楽しんでいるというケースも珍しくない。2020年になり『ミニ四駆 超速グランプリ』が大ヒットしている背景には、世代を超えて愛されるミニ四駆カルチャーの影響があるのではないだろうか。

 近年では、ミニ四駆カフェといったオフラインコミュニティの存在も目立つ。週末にはミニ四駆を親子で楽しむ姿もよく見られるそうだ。例えば、かつて友だちの家に集まって遊んでいたパーティゲームを、現在では離れた場所にいながらオンラインで遊ぶように、ミニ四駆もこれからそうした道をたどっていくのかもしれない。

 2020年代は、第二世代が小学生の親となっていく時代。『ミニ四駆 超速グランプリ』の登場と大ヒットは、ミニ四駆カルチャーが新しい時代に突入したことを示すひとつの出来事とも考えられるだろう。

 オフラインホビーからオンラインホビーへ。ミニ四駆の3次ブームはまだまだ続きそうだ。

結木千尋

最終更新:2/19(水) 12:06
リアルサウンド

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