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ホンダ本社におしゃれカフェ F1レース開催地のご当地サンド、堪能して

2/20(木) 17:12配信

NIKKEI STYLE

ホンダは1月、東京・青山の本社1階にあるパブリックスペース「ホンダ ウエルカムプラザ青山」をリニューアルオープンした。明るい木目調の内装で樹木も多く配置し、居心地の良さを高めた。新設したカフェではフォーミュラ・ワン(F1)の開催地にちなんだサンドイッチを提供する。クルマやバイク好き以外にもホンダの姿を伝えていく場と位置づける。
ウエルカムプラザ青山は1985年に青山本社を置くと同時に開館した。全面改装は今回で2回目。「誰でも気軽に立ち寄れる憩いの場」を重視した創業者、本田宗一郎氏の考えを改めて具現化した。
プラザ内は緑が多い。入り口中央の「ワイガヤの木」は、ホンダの事業所がある世界各地から木々を取り寄せ植えた。上部から水を流す仕組みもあり、都心でオアシス気分を味わえる。
入り口脇では「MILES Honda Cafe(マイルズ ホンダ カフェ)」がオープンした。以前から簡単な喫茶コーナーはあったが、今回はより本格的なカフェにした。運営は関係会社のホンダ開発(埼玉県和光市)が担う。
店名の「マイルズ」についてブランド部管理推進課の山崎智博課長は「旅を意識した」と明かす。クルマやバイク、航空機も扱うモビリティーカンパニーのホンダと旅は切り離せない。
そのこだわりはカフェの名物メニュー、F1開催地にちなんだ各種サンドイッチにも表れている。F1の年22戦は各国を旅する様に巡りながらレースを開催していく。カフェでは開催国の中からいくつかを選び、定期的にメニューを入れ替えて提供する。
例えば鈴鹿サーキットがある日本はタマゴサンド(税別350円)、ドイツならホットドッグ(同380円)、4月にF1が初開催されるベトナムは、「牛肉のバインミー」(同450円)などだ。世界各地のご当地サンドが食べられる場所は、都内でもそう多くはない。
ホンダ本社の地下にはカルキ臭を抜く働きがある米ヒバという木の大だるがある。本社で使う水は全てこのたるを通してまろやかにする。「おいしい水を飲んでほしい」という宗一郎氏の考えからで、カフェで出すコーヒーなどもこの水でいれている。
マイルズ カフェはあえて外から目立つ場所に置いた。社内からは「スタバじゃないんだから」という意見もあったというが、山崎課長は「クルマに関心がない人でも気軽に立ち寄ってもらいたかった」と話す。
カーシェアの普及などでクルマを買って保有する従来型のモデルは崩れつつある。「ただホンダ車を展示して『買って下さい』では通用しない。消費者との接点のあり方も変えないといけない」(山崎課長)
リニューアル前は多くのスペースを充てていたクルマやバイクなどの製品の展示を減らし、その分テーブルや椅子をゆったりと配置。窓の面積も広げてより開放的に憩える空間とした。
リニューアルオープンから半月。山崎課長は「若い女性の来館が増え、滞在時間も延びた」と手応えを語る。7月には東京五輪がいよいよ始まる。プラザはメイン会場の新国立競技場にも近い。世界中から訪れる人々に一新したプラザから、ホンダの変革の姿勢を示す。
(古川慶一)
[日経MJ 2020年2月5日付]

最終更新:2/21(金) 19:15
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