ここから本文です

今季もコンサドーレは面白い。 4失点敗戦でも輝いていた「らしさ」

2/24(月) 6:30配信

webスポルティーバ

J1第1節、柏レイソルがホームに北海道コンサドーレ札幌を迎えた試合は、4-2で柏が勝利を収めた。

【写真】ジェイが語る、Jリーグ

 立ち上がりから互いが激しくボールを奪い合い、積極的に相手ゴールへ向かう試合は、いくらか大味な部分はあったにせよ、両者が90分間休まずパンチを繰り出し、なかなか見応えのある打ち合いとなった。

 スコアの推移だけを見れば、前半13分に先制点を奪った柏が、その後も順調に追加点を重ね、後半20分までに4点のリードを奪うという一方的な展開で試合は進んだ。札幌の2ゴールはその後に生まれたものであり、すでに勝負が決したあとの"焼石に水"だったようにも映る。

 しかし、スコアからだけでは、試合の本質は見えてこない。

 その証拠に、公式記録によれば、この試合のシュート数は柏の24本に対し、札幌も20本。両チームともに、驚異の20本に到達している。しかも、ただ本数を稼いでいただけではなく、札幌は柏に見劣らないだけの決定機も作り出した。

 柏の攻撃が、DFラインの背後へ抜け出すFWオルンガのスピードを生かしたシンプルなものだった一方で、札幌はピッチの幅を広く使ってボールを動かし、サイドを崩してからのクロスを中心に決定機を作っていた。優れた個人能力に頼らず、チームとして攻撃の形を作るという意味では、敗れた札幌が勝利した柏を上回っていたと言ってもいい。

「負けはしたが、試合を振り返ると、決して悪い試合ではなかったと思っている」

 試合後、札幌を率いるミハイロ・ペトロヴィッチ監督が口にした言葉も、決して強がりには聞こえなかった。

とりわけ効果的に機能していたのが、左サイドの攻撃。中央、あるいは右サイド寄りでパスをつなぎ、そこから左アウトサイドに開いて待つMF菅大輝へと展開し、縦に仕掛ける。そんな攻撃で、とくに前半は何度も決定機を作り出した。

 MF鈴木武蔵も、「菅から来たボールに対して、僕と(FWの)ジェイとの関係のなかで、クロスに入るタイミングや入る場所が取れていた」と振り返る。

 前半20分までに0-2とされたあと、前半のうちに3、4度訪れたチャンスを、札幌がひとつでも決めていれば、その後の展開はまったく異なるものになっていた可能性が十分にある。鈴木も、「いい攻撃をしているだけじゃなくて、最後にしっかり決め切るところでは、前線の選手として責任がある」と語るのも無理はない。

 とはいえ、札幌にとって少々不運だったのは、この日の気象条件である。

 試合会場となった三協フロンテア柏スタジアムは、バックスタンド左からメインスタンド右方向へ、ピッチを斜めに横切るように強い風が吹いていた。高く上がったボールであれば、肉眼でも風にボールが流されているのがわかるほどだった。

 その結果、絶妙なクロスがゴール前に入っても、ヘディングのタイミングが合わず、クロスに合わせられないシーンが続けざまに起きたのである。

1/2ページ

最終更新:2/24(月) 19:35
webスポルティーバ

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事