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安全登山のための七不思議Q&A

2/25(火) 16:48配信

FUNQ

登山を深めていくうちに、知らないことに直面するのは当たり前の話である。曖昧なまま放ってきて、もう聞きづらいこともあるかもしれない。プロの山岳ガイドに、7つのシーンで取るべき行動について答えてもらった。

Q1.クマが現れた! こんなときはやっぱり死んだふり?

《A.これをすれば助かる、なんていう明確な解決策は存在しません。》
クマの習性について、視力が低いが、嗅覚はヒトの7億倍ともいわれています。でも、たしかなことはわかっていません。ですから、遭遇した際の対処方法も体験談が語られているだけで、検証されたものはないのが実情です。

最近の若いクマの個体のなかには、ヒトに興味を持ったり、クマ鈴の音に興味を持ったりする例があるという報告も。「これさえ知っていれば大丈夫」という発想ではなく、「クマは怖い」という漠然とした警戒心こそが身を守る最善策といえるかもしれません。

Q2.体を温めるには酒でしょ酒! ウイスキーにビールに……。

《A.アルコールを摂取すると血管が拡張して、体温を奪うことになります。》
たしかに、アルコールを口にすると最初は体温が上昇します。だから寒いときにはウイスキーなどを飲むという人もいるでしょう。しかし、血管が拡張し熱が逃げていくため、やがて体温は次第に下がっていくのです。

また、アルコールの影響は体温低下以外にも、「酔い(=脳の麻痺)」「交感神経の刺激(アセトアルデヒド)」「脱水症状」などがあります。安全に登山するためにも、登山中のアルコールはなるべく控えて、下山後の楽しみにとっておいたほうが賢明といえます。

Q3.登山者ならやっぱり地形図が読めてこそ一人前でしょ!

《A.地形図に親しむことは登山者の「たしなみ」です。》
自分が歩いた山の全体像を見わたすことは登山の振り返りでも重要な要素です。振り返る内容は行動時間や高度グラフ、地形図でのルート確認などで。この作業は“山塊”と“地形図”をリンクさせる能力を高めてくれます。

よく登山計画で地形図を使うといわれますが、じつは登山後の振り返りで地形図を見ることから始めると親しみやすいもの。リアル(山塊)と二次元(地形図)をリンクさせる能力がなければ、デジタル化された地図を用意しても活用は難しいかもしれません。

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最終更新:2/25(火) 16:48
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