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韓国、新型肺炎の集団感染を起こした新興宗教「新天地イエス教会」の正体

2/25(火) 15:59配信

ニューズウィーク日本版

<韓国で新型コロナウイルスの集団感染を起こした新興宗教は、信者の身元を明かさない秘密主義のため感染対策を困難にしている>

<新興宗教団体「新天地イエス教」を中心に感染が拡大>

韓国で新型コロナウイルスの感染者が急増している。2月18日まで31人であった感染者数は、2月24日には833人まで急増し、国内の死者は計8人になった。なぜ、感染者数はわずか6日でここまで急増したのだろうか。

韓国で感染者が急増したのは31人目の感染者(61歳、女性)が韓国の南東部の大邱広域市にある新興宗教団体「新天地イエス教」(以下、「新天地」)の「新天地イエス教大邱教会」を訪ねてからである。彼女が「新天地イエス教大邱教会」の礼拝に参加した後、同じ教会で10人の感染者が確認されるなど1日だけで患者数は31人から46人に急増した。さらに、20日には一日で大邱・慶尚北道地域で51人の感染者が発生し、半分を超える28人が新天地大邱教会から出るなど、同教会で礼拝した信者らや「新天地」の全国の支部を中心に感染者が続出している。

「新天地」の全国の支部で感染者が発生している理由としては、1)彼らが全国にある支部の教会を巡りながら礼拝を行っている慣例があること、2)密閉された空間で多くの人が互いに体が接する近さで座って礼拝をささげていること、3)1月末に亡くなった新天地イエス教教祖の李萬煕(イ・マンヒ)の兄の葬儀が大邱から近い清道のデナム病院で行われたことが挙げられる。特に、1月末に行われた葬儀には、新天地の中国支部から来た人も参列したと言われており、31人目の患者を含めた多数の人がここで感染されたのではないかと推測されている。

韓国の疾病管理本部の発表によると、2月23日9時時点の感染者556人のうち、新天地イエス教の感染者数は309人で半分以上を占めている。大邱市は「新天地イエス教大邱教会」の約9,000人の信者全員を対象に検査を実施することを発表すると共に、信者全員に対し、外出禁止や家族の隔離などを要請した。また韓国政府は2月23日、政府の危機警報レベルを「警戒」から最も高い「深刻」に引き上げた。

<新興宗教団体「新天地」の実態は?>

では、新興宗教団体「新天地」はどういう集団なのだろうか?「新天地」は現在の教祖である李萬煕により1984年に設立された新興宗教団体である。設立当時わずか10人に過ぎなかった信者数は、その後、新約聖書の「ヨハネの黙示録」の解釈を中心とした集会への参加者が増加して勢力を伸ばしているが、信者の家出、離婚、学業放棄が多発しており、韓国社会で最も大きな社会問題の1つとなっている。

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最終更新:2/25(火) 19:47
ニューズウィーク日本版

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