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「ビューティ業界では『エセ環境保護』が横行している」:あるエコフレンドリーブランド幹部の告白

2/26(水) 12:01配信

DIGIDAY[日本版]

美容業界でも、サステナビリティを訴える声はますます大きくなりつつある。だが、その基準や方法については、いまだ透明性を欠いている。

環境に配慮した決断を下すべき点は、材料の調達/生産から、パッケージング/配送、リサイクルといったポストコンシューマーソリューションに至るまで、多岐にわたる。これはつまり、より良いサステナビリティ実現への道は荒野であり、ブランドによる営利目的利用、曖昧化、過誤の余地があることを意味する。

匿名を条件に本音を語ってもらうDIGIDAYの「告白」シリーズ。今回は、米DIGIDAYの姉妹サイト「Glossy(グロッシー)」が、あるエコフレンドリーブランドの創設者に、業界におけるグリーンウォッシング(環境保護に熱心なふり)の現状、サステナビリティ実現に向けた第一歩、顧客の反応について話を伺った。

──サステナビリティを訴える声が多く聞かれる現況をどう捉えている?

業界中でグリーンウォッシングが横行している。とりわけ大きな問題を抱えているのは、実は消費者が目を向けない所だ。消費者はサプライチェーンという全体の流れを知らなければ、使い終わった製品がどうなるのかも知らない。一般の人々はそこまで考えていない。つまり、ブランド側は好き勝手にやれる自由を手にしているのも同然であり、多くの場合、それはもっとも金のかからないやり方を選ぶことを意味する。ブランド側がコストというと、たいてい、目の前にあるコストだと短絡的に受け取られる。しかし、弊社が語りたいのは生涯にわたる総コストなんだ。たとえば、2万5000年も保つプラスチック製キャップを使うことで、この惑星にどんな被害が及ぶのか? といったことだ。

──グリーンウォッシングの具体例は?

一般に、カーボンオフセットを実践するパートナーは、さまざまな分野への投資を奨励する。投資先はクリーンエネルギーでもいいし、植林でもいい、あるいは学校の建設や土着コミュニティの保護でもいい。ただ、人は目に見える測定基準を欲しがるし、木は明らかな基準となる──たとえば、我々も販売した製品1ガロンにつき1本、植樹をしている。南米で多くの活動をしているカーボン・ファンド(Carbon Fund)とも、カーボン・オフセッツ・トゥ・アリヴィエイト・ポヴァティ(Carbon Offsets to Alleviate Poverty)とも協力してきた。ただ、はっきりいってしまえば、カーボンオフセッティングは環境危機にバンドエイドを1枚貼る程度のものでしかない。

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最終更新:2/26(水) 12:01
DIGIDAY[日本版]

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