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親離れしない兄に絶句…母の葬儀後、妹が放った「驚愕の提案」

2/28(金) 9:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

年間約130万人の方が亡くなり、このうち相続税の課税対象になるのは1/10といわれています。しかし課税対象であろうが、なかろうが、1年で130万通りの相続が発生し、多くのトラブルが生じています。当事者にならないためには、実際のトラブル事例から対策を学ぶことが肝心です。今回は、二次相続に直面した兄と妹の事例を、円満相続税理士法人の橘慶太税理士に解説いただきました。

実家暮らしの長男…いつまでも親離れできず

今回ご紹介するのは、父、母、長男、長女の4人家族です。

父は有名企業で重役を務めあげた人でしたが、良き家庭人とはいえず、いわゆる仕事人間だったといいます。「あまり父との思い出はないんですよ」と二人の子どもが口を揃えていうほど、平日は仕事に、休日はきまって接待ゴルフにと、ほとんど家にいることはなかったそうです。

父が家にいない分、母は子育てに奮闘しました。しかしひとつ母には後悔があるというのです。

「父親がいないから、子どもを甘やかして育ててしまったかもしれません。特に長男は……」

母がそう後悔するのは、長女は30歳を前に結婚し、実家を離れたのに対して、長男は結婚の“け”の字も感じさせず、いつまでも実家を離れないからのようです。いまでは結婚をする/しないは個人の自由ですが、母の世代では結婚して一人前、という感覚が強いのでしょう。

「掃除も、洗濯も、食事の用意も、すべて親がしているの。あの子、私たちがいなくなったら、生きていけるのかしら」

40代の長男とはいえ、子どもはいつまで経っても子どもです。母の心配は尽きません。それから数年後、父が他界しました。長年勤めていた会社を定年退職してからも、再就職をして70歳を超えてもなお現役で働いていた父。「趣味は仕事です、って人だったわね」と父を懐かしむ家族。幼いころは仕事ばかりで家にもろくにいない父を嫌っていた子どもたちでしたが、最後の最後まで仕事にまい進していた姿に、生き様を見たようでした。

また父が残してくれた遺産も、かなりの額になっていました。「お父さん、お金を使うといえば、ゴルフくらいだったからね」と母。遺産は自宅のほか、株式や現金などが8,000万円ほどありました。母と、長男、長女で話し合った結果、長男に3,000万円、長女に1,000万円、母は自宅とその残りという分け方になりました。長男と長女の相続額に違いが生まれたのは、「お母さんの面倒は長男が見るから」という理由からだったといいます。

とはいえ、まだまだ母は元気なので、長男が母の面倒を見ることはありません。仕事で忙しい長男を支える母、という構図はこの後も変わらなかったといいます。

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最終更新:2/28(金) 9:00
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