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未知なる原石YOSHIに注目な 3月の「誰かに教えたくなるシネマ」

3/2(月) 17:30配信

キネマ旬報WEB

毎月リリースされる未公開、単館系作品の中から、「観たら必ず誰かに教えたくなる」作品を厳選してご紹介。劇場で見逃した作品や隠れた名作が多く並ぶレンタル店だからこそ出会える良作、小規模公開でありながら傑作といった、様々な掘り出し映画との出会いを映画専門家レビューと共に提供します!

映画『タロウのバカ』をちょっと見てみる

YOSHIという未知なる原石 映画『タロウのバカ』

映画『タロウのバカ』あらすじ
戸籍すらなく一度も学校に通ったことのない少年“タロウ”は、高校生のエージ、スギオと自由奔放な日々を過ごしていた。そんなある日、偶然にも一丁の拳銃を手に入れたことをきっかけに、彼らの日常が変化していく。


映画『タロウのバカ』映画専門家レビュー
自由という檻の中でその長い手足を持て余しながら街をぶらつく少年YOSHIと、彼と触れ合うことである種の優越感を得ながらも、社会の淵にしがみ付く高校生に扮した菅田将暉と仲野太賀。歳やキャリアは違うものの、完璧な哀歓の共鳴を見せる3人の姿が眩い。世間でいう“問題児”を通して直視する社会の闇、ニグレクト、援助交際など、描かれる題材こそ目を背けたいものはあるが、たとえ薄汚れた服を着ていても、どこか澄んだ物語を纏ってしまうYOSHIが放つ未知の輝きに魅せられてしまう。

マトリと狂人たちの演技合戦 映画『毒戦 BELIEVER』

映画『毒戦 BELIEVER』あらすじ
麻薬取締局のウォノ刑事は、素性が謎に包まれた麻薬王の“イ先生”を長年追っていたが、未だにその存在を掴めないでいた。ある日、麻薬製造工場が爆破されると、事故現場からラクというひとりの生存者が発見され……。


映画『毒戦 BELIEVER』映画専門家レビュー
麻薬捜査官と麻薬組織の捨て犬である青年がタッグを組み、麻薬中毒者の巣窟である狂人区に大潜入。奴らのギラギラした目に負けじと自ら麻薬を吸って死にかけるチョ・ジヌンの男気には感服。狂人たちそれぞれの演技も最高で、残念ながら本作が遺作となった名優キム・ジュヒョクの狂いぶりには目を見張る。残虐なクリスチャンを演じるチャ・スンウォンも破壊力抜群で、結果恐い人しか出てこない感はあるが、ここまで振りきれると爽快。最後に明かされる“イ先生”の正体にも……頭が下がります。

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最終更新:3/4(水) 4:20
キネマ旬報WEB

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