「エジプトにあるピラミッドの起源は日本にあった!」と聞いて、信じるものなど誰もいないだろう。しかし、そんなトンデモ話も、広島県・葦嶽山に行けば、作り話として一笑に付すこともできなくなるかもしれない――。
【画像】これが酒井勝軍により世界最古のピラミッドと紹介された広島県葦嶽山だ!
小さなころ古本屋で手にした1冊の本は、当時の僕の冒険心を鷲掴みにした。その本によると、他の国の文化だと信じていたある遺構が日本にも存在し、さらには日本にあるそれこそがオリジナルである、というもの。その名は、ピラミッド! 日本語で表現すれば日来神宮(ひらみと)。日(太陽)である神が来る宮という意味だという。
その本の名前は「太古日本のピラミッド」(昭和九年発行/著:酒井勝軍※以下、酒井と表記)。
この本の名前や、著者をご存じの方も多いのではないかと思う。きっと、昭和47年生まれの私よりも年配の方は、「ああ、あったね、そんな説も」という具合ではないか。
今から80年以上も前に出版されたこの本は、小学生だった私には非常に難しい内容であったことは言うまでもないが、その難解さよりも「日本に、あのエジプトのピラミッドのもとがある!」という常識を逸した説に心奪わられざる得なかった。
きっと今では、この本のことや著者の名前をご存じない人も、日本にもピラミッドがある、らしい・・・という話を一度は耳にしたことがあるのではないだろうか? その耳にしたことがあるかもしれない説の根本になったといっても過言ではないのが、この本であり、この著者である。
酒井がこの本を出版するにあたり、調査をした山がある。その山そのものがピラミッドであるという論証は発展し、日本最古のピラミッド・・・ひいては、世界のピラミッドのオリジナルが日本にあるという仮説のもと、世界最古のピラミッドとして世に紹介された。
その山の名前は、広島県庄原市にある葦嶽山(あしたけやま)という。たしかに今、その山を付近から眺めてみても、きれいに整った円錐形であり、古代日本において何某かの信仰の対象になったのではないかと頷ける在りようだ。
最終更新:3/6(金) 11:50
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