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エボラ発見者「新型コロナは数ヵ月で収束するはずだったが…」

3/12(木) 11:30配信

クーリエ・ジャポン

アジアだけでなく欧米にまで急速に感染流行地域を広げている新型コロナウイルス(COVID-19)。エボラ出血熱やHIV・エイズ研究の権威であるピーター・ピオット氏が豊富な知見をもとに、世界は深刻な状況にあると警鐘を鳴らす。

世界的「ウイルス・ハンター」の新型コロナの見解

白い無精ひげを生やしたピーター・ピオット(71)がしっかりした足取りで近づいて来て、私に手を伸ばした。微生物学者である彼は、新型コロナウイルス(COVID-19)のパニックの渦中にあっても、握手は安全だと確信しているようだ。

ピオットは、世界で最も有名な「ウイルス・ハンター」のひとりだ。だが、彼自身はその呼称に違和感を覚えるそうで、むしろ「ウイルス探偵」と呼ばれるのを好む。

ピオットは27歳のときにエボラウイルスを共同発見し、90年代以降はHIVウイルスとエイズとの闘いを牽引した保健業界の伝説的人物だ。慣習や権威に興味のない彼は、感染症だけでなく世界中の官僚主義とも闘って来た。
現在は公衆衛生と熱帯医学の世界的な研究機関であるロンドン大学衛生・熱帯医学大学院の学長を務めるピオットは、非常にチャーミングで友好的な人物でもある。私は彼に昨今、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスについて話を聞くため、ロンドンでランチを共にすることにした。

我々はソーホーにある有名なイタリアン・タパスの店「ボッカ・ディ・ルポ」で待ち合わせし、彼のお気に入りの奥まった席に座った。常連客であるにもかかわらず、ピオットのメニューを見る目はまるで医師がカルテを精査するときのように真剣だ。ピオットは、クランベリービーンズと冬トマト、バジルのナポリタン風と子豚料理を注文した。

「さて、これで今日の一番大切な決断は終わりましたね」と、ピオットは私にウィンクをした。ワインが運ばれてくると、彼はグラスを回して「アフリカに乾杯」と言った。アフリカはそのキャリアを通して、彼が何度も再訪している場所だ。

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最終更新:3/13(金) 11:15
クーリエ・ジャポン

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