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シガレットやファンタはいま。懐かしのあの商品が「オトナ化」している理由

3/12(木) 12:30配信

Forbes JAPAN

思い返してみると、子どもの頃に手に取っていたものの、成長と共に自然と疎遠になっていったものがたくさんある。

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いま、そうした製品を再び大人にも手に取ってもらおうと、「オトナ化」した商品を展開する動きが見られる。既存の製品を大人になったユーザーでも楽しめるよう進化させているのだ。

「オトナ化」商品を打ち出すメーカーには次のような意図があるのではないか。

まず1つ目に、歴史あるブランドの有効活用だ。子どもの時に使っていた商品は、馴染みがあり手に取りやすい。自らが使っていたからという安心感があるからだ。昔からある、というブランドへの信頼は、大きな強みと言えるだろう。

さらに、過去に心を掴んだ人たちを追いかけるほうが、新たなユーザー層を獲得するよりも容易だ。そのため、既に自社の製品を体験したことがある層に再度アプローチをかける、という狙いがあるのだろう。かつて手に取っていたが、いまでは疎遠になっていたものを再体験するわくわく感を提供することもできる。

懐かしい「あの商品たち」のいまの姿を見てみよう。

「ファンタ」と贅沢な再会を

例えば、炭酸飲料はどうだろう。子どもの頃はあの甘さとしゅわしゅわ感を求め買っていたように思うが、大人になるにつれ、わざわざ炭酸飲料を買って飲む機会は少なくなったのではないだろうか。

大人の炭酸飲料離れに目をつけたのがフルーツ炭酸飲料のファンタだ。ファンタといえば、2000年代初頭に放映されていた、ファンタ学園名物先生シリーズのCMや、現在でも乃木坂46がファンタ坂学園を舞台に活躍するCMなど、青春真っ只中の若者をターゲットとしたプロモーションが行われており、「若者の飲料」という印象が強い。

そんなファンタがこれまでとは違った、大人向けのプロモーションを開始する。「ファンタとの贅沢な再会」を狙い、「ファンタプレミアグレープ」を3月2日に発売した。

収穫から24時間以内に搾汁したぶどう果汁と、本格すりつぶしピューレを使用し、炭酸飲料ながら果汁13%という濃厚感を実現した。ピューレが底に沈殿してしまうため、軽く上下に動かしてから飲む、というのも炭酸飲料らしからず独特だ。

広告には俳優の永山瑛太と松田龍平を起用し、これまでとは違ったテイストでのPRが展開されている。商品のターゲットは30代から40代で、子供の頃にファンタを飲んでいた大人世代。進化したあの頃の味わいを再体験してもらう契機となるだろうか。

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最終更新:3/12(木) 12:30
Forbes JAPAN

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