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インド映画SUMOに出演した元力士が語る「驚くべきインドパワー」

3/13(金) 11:06配信

nippon.com

インド映画といえば、日本でも大ヒットした「ムトゥ 踊るマハラジャ」などがある。あのヒットから22年。すでにインド映画のスターの出演料は、ハリウッドスターをもしのぐ勢いになっている。突然のオファーを受け、インド映画「SUMO」に出演することになった元力士が、その撮影秘話とそこで感じたインドパワーについて語ってくれた。

突然やって来たインド映画のクルー

身長188センチ、今も体重180キロの体躯を持つ田代良徳(たしろ・よしのり)さん(43)の現役時代の四股名は東桜山(とうおうやま)。最高番付は幕下7枚目で、大関・栃東の付き人を務めたこともある。現役時代はけがに悩まされ、2007年の引退後はスーパーマーケットの店長をしたほか、力士モデルなどとしても活動。17年にはスーパーモデルのカーリー・クロスとファッション誌『VOGUE』の誌面を飾ったこともある。

そんな田代さんの元に19年3月、一通のメールが届いた。インドと日本をつなぐ仕事をしているインド人が経営する日本の会社からで、「インド映画に出演してほしい。クルーが来ているから、顔だけでも合わせてほしい」とのことだった。「いいですよ」と電話したら、何分か後には田代さんの事務所にそのインド人クルーたちがやって来た。

ところが、彼らはずっと英語とタミル語(南インドの言葉)で勝手に盛り上がって話をしていて、田代さんには一体何が起こっているのか分からない。そのうちギャラや契約の話もなしに、「スチールを撮りたいから、どこかのスタジオを借りられないか」と言い出した。なぜか田代さんがスタジオを探して借りて、移動した。田代さんは「出演候補として撮るだけかな」と思って、とりあえず撮影に応じ、言われるがままメイクされ、ポーズも取らされた。その写真が今、映画「SUMO」のポスターになっている。

とんでもなく強引だが、仕事が早いとも言える。

「まだ何の契約も映画の撮影もしていないのに、ポスターの撮影をしたんです。しかし、そのまま話を進めるわけにはいかない。僕らはそれまでもイベントなどで、インドの方と仕事を何度もしていました。彼らはすぐに『いいよ、いいよ』、『大丈夫』、『OK』と言いますが、後で必ず話が二転三転する。だから映画に出演するのは、ちゃんと契約書などをつくってからという話をして、やっと契約したのは3カ月後の6月。ロケ地の富山県での撮影がスタートする前日でした」(田代さん)

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最終更新:3/13(金) 11:06
nippon.com

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