ここから本文です

今年も人気だった「吉祥寺」…将来は住みたい街から陥落か?

3/13(金) 11:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

人口減少の局面になり、厳しさが増す不動産投資。今後、どこが投資エリアとして有望なのか。不動産投資には欠かせない要素である「人口」や「不動産取引の現状」などをもとに、検討していく。今回紹介するのは、東京都「吉祥寺」。

吉祥寺…2020年「住みたい街ランキング」第3位

毎年恒例の住みたい街ランキングが発表された。トレンドの移り変わりがあるなか、上位の常連といえば「吉祥寺」だ。今年は3位だったが、以前は5年連続1位という金字塔を打ち立てたこともある。

吉祥寺があるのは、東京都多摩東部、区部と接する武蔵野市。明治22年、吉祥寺、西窪、関前、境の4村と井口新田飛地の合併により武蔵野村が誕生し、昭和22年に市制の施行によって武蔵野市となった。

武蔵野市の中心となるのが「吉祥寺」だが、ここに吉祥寺という寺はない、というのは有名な話。もともとは、1657年、明暦の大火で現在の文京区本郷にあった諏訪山吉祥寺が焼失した際、その周辺で家を失った住民が移り住んだことが始まりで、彼らが愛着をもっていた吉祥寺を地名に付けたのがはじまりだ。

1923年、関東大震災で被災した多くの人が武蔵野地域に移り住んだことで人口が急増。また池袋から成蹊学園が移転してきたこともあり、学生でにぎわう街へと変貌を遂げた。

1970年代になると、1971年に伊勢丹吉祥寺店、1974年に東急百貨店吉祥寺店、東京近鉄百貨店、1978年に現在の駅南口に丸井吉祥寺(以前は小型店が北口にあった)、1980年に吉祥寺PARCOと、次々と大型商業施設が進出し、商業地として大きく発展した。

また吉祥寺といえば商店街や路地の存在は外せない。アーケード商店街としてサンロードとダイヤ街が駅前から伸びるほか、東急裏やかつて近鉄裏と呼ばれるエリアには個性的なショップが並ぶ。戦後の闇市から発展したハモニカ横丁は、最近ではインバウンド客にも人気だ。

最新のファッションと中央線らしいサブカル感が融合する独自のカルチャーは若者を中心に人気を呼び、女性誌を中心に定期的に特集が組まれるような人気の街になった。また吉祥寺人気で外せないのが交通利便性。「吉祥寺」駅は、JR中央線、中央・総武線、京王井の頭線が乗り入れ、新宿と渋谷という、東京でも人気のエリアを15~20分程度で結ぶ。

近年は、「立川」や「町田」が台頭し、武蔵野・多摩エリアで一番の商業地からは陥落。それでも大型商業施設と個性的な商店、飲食店が集積する一方で、全国的にも有名な井の頭公園が駅から5分ほどのところに広がるという、利便性と自然が融合したほどよい街の人気は不動だ。

1/3ページ

最終更新:3/13(金) 11:00
幻冬舎ゴールドオンライン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事