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今年も人気だった「吉祥寺」…将来は住みたい街から陥落か?

3/13(金) 11:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

街の人気が「不動産価格」にも大きく影響

「都会の利便性」と「自然の快適さ」がコンパクトに凝縮されたことで人気の吉祥寺だが、住みたい街=投資に適した街、とは限らない。そこで不動産投資の観点で吉祥寺の街をみてみよう。

まず直近の国勢調査(図表1)を見てみる。武蔵野市の人口増加率は4.3%で、隣接する東京区部の3.7%を上回り、安定した人口増を記録する、人気のエリアだということがわかる。その人口構造は、東京区部とほとんど変わらない(図表2)。若干、若年層(15歳未満)が多いのは、子育て世帯への行政の支援が充実している点、都内でも教育熱の高いエリアであることなどが関係しているのだろう。また単身者世帯率をみてみても(図表3)、東京区部とほぼ同じで、現役世代の単身者世帯は全体の4割弱。特に「吉祥寺」や「三鷹」(北口は武蔵野市)は、交通利便性が高いエリアで、単身者層から好まれる傾向にある。

次に住宅事情を見てみよう。賃貸住宅の空き家率を見てる(図表4)、東京区部の空き家率は7.4%に対し、武蔵野市は1ポイントほど高い8.3%。賃貸物件の建築年の分布をみてみると(図表5)、東京区部も武蔵野市もバブル期を含む80年代に建てられた物件が最も多く、全体の20%前後を占める。一方で、近年、臨海部を中心に新築物件が増えているのに対し、武蔵野市では区部ほど新築物件の供給はみられない。都心回帰の流れもあり、区部よりも空き家率が高まっていると考えられる。

続いて駅周辺の人口の状況を見ていこう(図表6)。「吉祥寺」駅周辺では1世帯当たり平均1.86人と、武蔵市平均1.96人を下回る。新宿と渋谷にダイレクトにアクセスするという交通利便性から、「吉祥寺」駅周辺はより単身者に好まれる傾向にある。また直近の中古マンションの取引から、駅周辺の不動産マーケットの状況を見てみる(図表7)、平均取引価格は4,000万円を超え、1㎡当たりの平均取引価格も市平均45.6万円を大きく上回っている。不動産価格からも、吉祥寺の人気の高さがうかがえる。

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最終更新:3/13(金) 11:00
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