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「過激かつ扱いやすい180馬力」 試乗レポート 新型KTM 1290スーパーデュークR試乗

3/14(土) 13:01配信

モーサイ

1290スーパーデュークR:歴代モデルがビーストと呼ばれ続けるスポーツネイキッド

オーストリアのメーカーKTMによる1290スーパーデュークRは、ビースト=野獣というニックネームとは裏腹に、抜群に完成度の高いスポーツネイキッドモデルであった。
それ以前の990スーパーデュークRが、「スーパー」と付くほどじゃじゃ馬マシンであったから余計にそう感じた……わけではなく、「1290」になってからKTMのロード向けモデルが大きな転換期を迎えた、と感じたからだ(「1290スーパーデュークR」としては、2013年モデルで初代がデビュー)。

【画像ギャラリー13点】1290スーパーデュークRの足着き性、特徴を写真でみる

キーポイントは、ライディングポジションの適正化、そしてエンジンの特性にあり、特にアクセル開け始めのスムーズさと低回転域でのギクシャク感が低減された。それに加え、低荷重時におけるサスペンションの設定変更などを行い、乗りやすさの面で大きなステップアップを遂げたのである。

1301cc「LC8エンジン」の強烈なパワーとトルク!

午前中がサーキットでのテスト。会場のポルティマオは欧州屈指の難コース。そこを10分のインターバルで20分×6本と、うれしいようなつらいような設定だった。
まずは強烈なトルクに、脳みそがいきなりパンチを食らわせられた。エンジンのパワフルさは相変わらずであり、ストレートエンドではメーター読み275km/hオーバーを記録。1301ccもあるツインエンジンがこんなに軽々と回るのも驚異的であるが、通常2速を選択しがちなコーナーを余裕で3速を使って回っていくフレキシブルさも魅力だ。

そして、エンジン搭載位置の適正化と共に軽量化が功を奏していて、ハンドリングの軽快さや運動性も明らかに高まっている。フレームは従来比で3倍もの剛性を持つという。よりカッチリした無駄のない動きで、狙ったラインをトレースしていく。リヤサスペンションはリンク式へと変更され、しなやかさとフィードバック性が高まった。

ツーリングも余裕でこなせる1290スーパーデュークR

もちろん、このようなハイスピードコースでは剛性アップによる硬さを感じるようなこともなく、スーパースポーツ的なエッセンスを注入してスポーツ性をアップグレードしているのだと思われた。しかし、一般公道の走行ではそれがどう出るか?という懸念もあったのだが、ワインディングを走らせてみると神経質さのあるフィードバックは全く感じられなかったのだ。

むしろフレンドリーな印象で、柔軟な車体や電子制御系のアップデートなどで、トータルバランスはさらに高まっていた。ビースト=野獣というニックネームやスペックからは、その優しさは想像できない。まるで映画の怪物シュレックのようなマシンであったのだ。

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最終更新:3/14(土) 13:01
モーサイ

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