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コロナショック、イベント専門エージェンシーたちの受難:「再検討をする機会だ」

3/19(木) 9:01配信

DIGIDAY[日本版]

先週、体験型マーケティングのエージェンシーであるN/Aコレクティブ(N/A Collective)は、SXSW(サウス・バイ・サウスウェスト)において、クライアント向けにふたつの体験を提供すべく準備をしていた。しかしオースティン市で開催予定だったSXSWはキャンセルされ、N/Aコレクティブはどうすべきか見極めようとしている。

「SXSWがキャンセルされたとき、我々が痛い目に遭うのかもと、人々は考えた。だが、契約書のなかにキャンセルに関する項目があるのはこのためだ。プロジェクトを実現させられないことは辛い。(SXSWで)全額を請求することはできない。そして、ほとんどがすでに整った状態だった。キャンセルできる部分は限られている。非常にトリッキーな状況だ」と、N/Aコレクティブの最高クリエイティブ責任者であり共同ファウンダーであるアディン・ムーア氏はコメントした。

SXSWに限らず、アドバタイジングウィーク・ヨーロッパ(Advertising Week Europe)だけでなく、コーチェラ(Coachella)やステージコーチ(Stagecoach)といった音楽フェスティバルなど、数多くの業界イベントがキャンセルされるか延期になっているなか、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は体験型マーケティングエージェンシーのビジネスに大きな影響を与えている。これらのエージェンシーたちは、多くのクライアントに対して、計画していた体験型のイベントを今年の夏か秋へと延期させる緊急の変更を行うべく取り組むか、体験の一部をデジタル化する方法を探している。

アイデアをデジタル化することは簡単ではない。そしてクライアントに対してさらにコストがかかる可能性もある。時間と資金、リソースを費やしたアイデアを救う方法を見極める以上に、ビジネス上必要なインフラストラクチャーとリソースを維持管理する仕事がある。リソースには自社チームだけでなくイベントを運営するための外部のチームも含まれる。より小規模なエージェンシーにとっては、コロナウイルスによる悪影響や不確定さが今後数カ月のやりくりを非常に難しいものにする可能性が高い。そこには社員の解雇の可能性も含まれる。

「待つ状態なのが一番難しい。うまくいかなくなるまで、万事問題がないような形態で続けなくてはいけない」と、彼女のエージェンシーがまだ取り組んでいるイベントの計画についてムーア氏は語る。

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最終更新:3/27(金) 6:11
DIGIDAY[日本版]

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