今、城好きの旅行者の間で“御城印”が人気を集めている。寺社でいただける“御朱印”が神仏との縁ができた参拝の証しに拝受するのに対し、御城印はその城を訪れた登城記念証、いわゆる“土産”だ。かつて、細長い二等辺三角形の観光ペナントの収集がはやったが、それに似ているかもしれない。御城印は城ごとに販売し、登城記念符、御城朱印、城郭符といった名前の所もある。おおむね200円~300円で販売し、売り上げの一部はその地域の文化財保護などに活用される場合も多い。
基本的には紙に城の名前の揮毫(きごう)や城主の家紋などが印され、手書きではなく書き置き。登城日を書いてくれる所もあれば、家紋などの朱印をその場で押してくれる所もある。
現在、全国に220以上の御城印があるといわれ、30年ほど前に松本城で販売されたのが最初とされている。近々では2月に岸和田城(大阪)でも御城印の販売が始まり、今後も御城印を扱う城は増えていくものと思われる。
ご当地性を楽しめるのも御城印の魅力だ。初代城主の家紋をあしらう城もあれば、幾度も城主が代わった城はそれだけ家紋を並べる城もある。天守や石垣をデザインした角印を押していることもあり、旅の思い出にもぴったりだ。
沼田城(群馬県沼田市)では、旬を意識した絵柄で月替わりの御城印を販売している。12か月分の御城印を集めて案内所に提示すると、大判の特別御城印をもらえるサービスをしている。
織田信長の本拠地・岐阜城も珍しい一例だ。通常は織田家の家紋、信長の旗印、それに信長の朱印「天下布武」が押されている。これとは別に毎月最終金曜限定で「金の御城印」を売っている。金字の“金華山 岐阜城”をメインに、織田信長、明智光秀、斎藤道三の家紋が押されている。大河ドラマ「麒麟がくる」で注目されている明智光秀とあれば、さらに人気が高まりそうだ。
最終更新:3/19(木) 16:58
旅行読売































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