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“巨艦”講談社が進める「紙とデジタル」

3/21(土) 16:30配信

創

『五等分の花嫁』などコミックが続々ヒット

「この1年は『五等分の花嫁』がすごい人気でした。2019年1月クールにTBSの深夜枠でアニメが放送されたんですが、そこから各巻40万部くらい重版がかかりました。11月に出た最新12巻は、初版48万部ですぐに重版がかかり、12月に52万部になっています」
 そう語るのは講談社販売局第三・第四事業販売部の高島祐一郎部長だ。
『五等分の花嫁』は2017年から『週刊少年マガジン』に連載されている作品で、五つ子の女子高生とその家庭教師を務める男子高校生のラブコメだ。可愛い女の子が5人も出てくるという点などアニメやネットに親和性が高かったのだろう。5人の女の子にそれぞれのファンがついて盛り上がっているという。
「第1巻が発売された時は初版4万部のスタートでした。それが今や累計60万部になっています。第12巻の累計が52万部ですから、巻を重ねても部数が低減していない。すごいことです。
 作家ご自身がSNSで、この作品はあと2巻で終わると公表しているので、第14巻で完結する予定ですが、まだこの勢いは続くでしょうね」
『五等分の花嫁』については、「五等分の花嫁展」の開催や関連グッズの販売など商品展開も進んでいるという。
「講談社がYouTubeでやっている『ボンボンTV』で『五等分の花嫁』を再放送したところ、ものすごい反応がありました。テレビ放送時の売れ行きの7掛け程度が再放送で更に売れました」(高島部長)
 ネットも含めて映像との連動は講談社も戦略的に考えているわけだが、この1~2年、アニメ化が単行本に跳ね返る事例が多かったという。
「2018年夏に『はたらく細胞』、秋に『転生したらスライムだった件』、そして19年1月に『五等分の花嫁』と、いずれもアニメがヒットして原作に跳ね返るというパターンが続いています」(同)
『はたらく細胞』と『転生したらスライムだった件』は、いずれもコアなファンがいる『月刊少年シリウス』の連載作品で、ちょうど1年前のこの特集で、その2作品が講談社のコミック部門の売り上げ全体を押し上げるほどの大ヒットになったことを紹介した。『月刊少年シリウス』連載作品は、その後もヒットを産み続けている。
「1年前のような爆発的な動きではないですが、『転生したらスライムだった件』は今でも最新刊の初版で45万部をキープしています。『はたらく細胞』はいま雑誌連載が休止中で新刊は出てないのですが、スピンオフなどの関連作品も含めて既刊の本はよく売れています。『月刊少年シリウス』の作品群は、安定した売り上げを確保しつつ、次のステージに上がったという感じですね」(同)

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最終更新:3/21(土) 16:30

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