「『ドラえもん』は50年前の1970年1月号に連載が始まるのですが、引き出しからドラえもんが『あけましておめでとう』と言って出てくるんですね。大阪万博が開かれた年だし、前年にはアポロの月面着陸がありました。新しい時代の始まりを感じさせる年で、そこに未来からロボットがやってくるというお話なんです。でもそこに作者の藤子・F・不二雄先生のひねりもあって、その未来のロボットがずんぐりむっくりで、ドラえもんという敢えて古臭い名前なんですね」
そう語るのは小学館第二児童学習局ドラえもんルームの徳山雅記編集長だ。
2020年がそのドラえもん50周年にあたるため、小学館では2019年12月から1年8カ月にわたるキャンペーンを開始した。まず11月末に刊行されたのが、「ドラえもん」のシリーズである「てんとう虫コミックス」の0巻だ。第二児童学習局プロデューサーの松井聡ドラえもんルーム室長がこう語る。
「てんとう虫コミックスは藤子・F・不二雄先生が、どういう作品を収めるかなどご自身で作られていたもので、1巻から45巻まであるんですが、今回それに収録されていない作品を、46巻でなく敢えて0巻として刊行しました。これはドラえもん誕生の物語で、それが始まった時に先生は『めばえ』『幼稚園』、『小学一年生』から『四年生』までの6誌で描かれていたんです。それが6誌とも別々のお話なんですね。
今回それらを1冊にまとめて0巻として11月27日に発売しました。初版は10万部でしたが、発売前に二度の重版がかかっており、発売後も既に二度の重版。12月11日現在、5刷40万部という大きな部数になっています。重版も5刷目は15万部と、初版より大きな部数になっています。もちろんそれにあわせて既刊の1~45巻も重版がかかっています。誕生から50年ですから、ドラえもんは、いまや3世代に親しまれるキャラクターになっているのですね」
その0巻と並んで、『はじめてのドラえもん』という絵本も出版した。てんとう虫コミックス自体が毎年重版がかかるというロングセラーだったのだが、第1巻は12月に249刷まで出ており、この1月には250刷が発売されるという。
ドラえもんは作者の藤子・F・不二雄さんが1996年に亡くなった後も、キャラクターとして生き続け、いまや世界中で親しまれている。テレビアニメは今も放送されているし、毎年3月には劇場版アニメも公開される。そうした著作権の管理運営は藤子・F・不二雄プロで行っているのだが、小学館でもドラえもんのキャラクターは様々な出版物に登場するため、各部署の連絡会議を随時行い、「ドラえもんルーム」と呼んできた。それが常設の部署になったのが2004年だった。徳山編集長が語る。
「2004年にアニメと映画が25周年を迎え、小学館では全25巻になる『ぼく、ドラえもん。』という分冊シリーズを月2回で刊行しました。それまでドラえもんルームは全員兼任でしたが、私などがその時から専任になったのです。
映画公開が毎年3月で新学期にあたるので、小学館ではムックや学習まんがを刊行し、『ドラえもんフェア』を行ってきました。本屋さんにも学習コーナーが作りやすい時期なので協力していただきました」
最終更新:3/21(土) 16:35
創


























