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なぜワイドショーは解説しないのか? 「PCR検査をどんどん増やせ」という主張が軽率すぎる理由

3/21(土) 9:24配信

文春オンライン

 3月14日、安倍晋三首相が新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)の対応について記者会見を開き、「感染者は増加傾向だが、急激なペースで増加する諸外国に比べて増加のスピードを抑えられている」と現状認識を述べました。

【図表】無意味なのは数字で明らか……「感染確率0.1%の集団1000万人」にPCR検査を実施したら

 これに対して、ツイッターで様々な反応がありました。その中には、「感染者数が諸外国に比べて持ちこたえているのは検査数が少ないだけだ」として、実態を暴くためにも検査数を増やさなくてはいけないとする主張が散見されました。確かに安倍政権下では、公文書の改ざんや廃棄が平然と行われてきました。感染者数の隠蔽があると考えるのも無理はありません。

 さらに、3月17日にはWHOのテドロス事務局長が会見で、「すべての国に訴えたい。検査、検査、検査だ。疑わしい例すべてに対してだ」と述べ、感染予防対策に検査の徹底が「まだ十分ではない」と指摘しました。これによって、ネットでは「検査推進派」が勢いづいたように見えました。

現場で新型コロナと闘っている医師は軒並み“反対”

 しかし、私はそれでも、新型コロナウイルスのPCR検査をどんどん増やすべきだという考えは軽率だと思います。前回の記事で、私はメディアが「軽症でも早期から希望者全員がPCR検査を受けられるように拡充すべき」と煽るのは間違いだと指摘しました。

「PCR検査は感染していても陰性と出ることがあり、陰性だから安心と勘違いした人が感染を広げる」「検査のために人びとが病院に殺到すると、病院が大きな感染源になる」「軽症者が病院に押し寄せると人手や病室が奪われ、重症者の治療に集中できなくなる」などが主な理由です( 詳しくはこちらをお読みください )。

 これは独りよがりで言っていることではありません。前回の記事をお読みいただければわかる通り、日本感染症学会が認定する感染症専門医やEBM(科学的根拠に基づく医療)を踏まえた医師の方々も軒並み、「重症化の恐れがあるなど必要と考えられる人に限って行うべき」と発信しています。なんの資格もない「感染症に詳しい医師」ではなく、臨床現場で新型コロナウイルスと実際に闘っているプロフェッショナルが、そう言っているのです。

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最終更新:3/21(土) 13:24
文春オンライン

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