ここから本文です

バルサに嫌われたオランダ人。 暗黒時代を経てシャビ、イニエスタへ

3/21(土) 6:20配信

webスポルティーバ

バルセロナの不安定な魅力3

 スペイン、ブラジル、ドイツ、フランス、ポルトガル、オランダ、クロアチア、チリ、アルゼンチン、ウルグアイ、デンマーク......。現在、バルセロナはこれだけの国の代表選手を抱えており、多国籍軍と言える。外国人選手がどのようにバルサのスタイルに適応し、プレーを革新させられるか――。そこにクラブの命運はかかっている。

【画像】ロナウジーニョ逮捕の衝撃

 なかでもオランダの選手はバルサと相性がいいと言われる。今シーズンも、アヤックスからオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングが7500万ユーロ(約90億円)の移籍金で入団。そもそもヨハン・クライフがアヤックスのモデルを持ち込んでいるだけに、親和性が高い。

 しかし、"オランダ化"したバルサは愛されなかった。

 1997年から2000年にかけて、オランダ人監督ルイス・ファン・ハールは3シーズンにわたってバルサを率い、リーガ・エスパニョーラ2連覇を果たしている。クライフに引けを取らない成績だろう。しかし、ファン・ハールは最後まで"嫌われ者"だった。

ファン・ハールはバルサに、アヤックスで欧州王者になった時のオランダ人選手たちをごっそり連れてきた。パトリック・クライファート、フィリップ・コクー、フランク・デ・ブール、ロナルト・デ・ブール、ミハエル・ライツィハー、ボウデヴィン・ゼンデン、ウィンストン・ボハルデ......。さらにアヤックスからはフィンランド代表ヤリ・リトマネンまで呼び寄せている。

 バルサを愛する人々は、眉をひそめた。

 強さも、スペクタクルも、このクラブでは正義にならない。カタルーニャ人の誇りを満たす必要がある。それによってカンプノウで熱狂に包まれ、想像を超えたエネルギーが生まれるのだ。

 しかし、ファン・ハールはその感情を無視した。"オランダ人が正しく、バルサは従え"。驕った態度を隠さなかった。悪意はなくとも、人を見下すところがあったのだ。

 カタルーニャ人は、悪夢のようなフランコ独裁政権を経験している。傲岸不遜に振る舞うリーダーを生理的に毛嫌いする性質を持つ。ファン・ハールは格好の標的だった。

1/2ページ

最終更新:3/21(土) 6:20
webスポルティーバ

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事