法勝寺(ほっしょうじ)電車
「法勝寺電車」と聞いてもピンと来ない人がほとんどだろう。鳥取県西部にあったローカル鉄道で、1967年に廃止されている。現在の山陰線米子駅近くの米子市駅から南に12.4キロの法勝寺駅までの本線と、途中の阿賀駅から母里駅までの支線があった。
本線に残るトンネルや橋梁跡など、遺構はごくわずか。ところが、かつて法勝寺駅があった南部町の国道180号沿いに、現役時代さながらの真新しい車両が保存されている。「デハ203号」という1922年に製造された国産の4輪ボギー式木製電動客車で、国内に残る数少ない大正期の電車だ。
廃線後、小学校で保存されていたが修理され、法勝寺電車ひろばで2015年から公開されている。事前に連絡しておけば、車内に入ることができる。オレンジ色の明かりが壁や床の木に反射するセピア色の空間は、在りし日を思い起こさせてくれる。
米子市の中心部にある元町パティオ広場には、1887年イギリス製造で国内最古の4輪木製三等客車「フ50号」が展示されている。2両はいずれも鳥取県の保護文化財に指定されており、山陰に残る貴重な鉄道遺産だ。
<アクセス>
・法勝寺電車ひろば/米子駅から下鴨部日ノ丸車庫前行きバス22分、図書館前下車
・米子市元町パティオ広場/米子駅から徒歩8分
<問い合わせ>
南部町教育委員会(デハ203号)/電話0859・64・3782
米子市文化振興課(フ50号)/電話0859・23・5436
最終更新:3/23(月) 16:51
旅行読売





























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