ここから本文です

ランド・ポール米上院議員、コロナ陽性。父は新型ウイルス陰謀論者

3/23(月) 16:44配信

ニューズウィーク日本版

<リバタリアンの父ロン・ポール元下院議員は、ウイルス危機は恐怖を煽って国民の自由を奪う政府の陰謀と主張していた>

米上院のランド・ポール議員(共和党、ケンタッキー州選出)が新型コロナウイルスに感染していることが3月22日、明らかになった。上院で感染が確認されたのは同議員が初めてだ。

【動画】マスク姿のアジア人女性がNYで暴行受ける

6日前、父で自由意思論者(リバタリアン)として知られるロン・ポール元下院議員は「コロナウイルスはデマ」と題する論説を発表したばかりだった。

ワシントンにあるランド・ポール上院議員の事務所は22日、ツイッターに「上院議員はCOVID-19の検査を受け陽性だった」と投稿した。「体調はよく、自主隔離している。症状はなく、旅行やイベントへの出席が多かったことから念のために検査を受けた。感染者と直接に接触した認識はない」

事務所によれば「(ポールは)隔離期間が終われば上院に戻り、この困難な時期、ケンタッキーの人々のために働き続ける」という。また、事務所は10日前から遠隔勤務となっており、それ以降、議員と接触したスタッフはいないとしている。

<「死者はたかだか5000人」と父>

父ロン・ポール元下院議員の論説が公開されたのは16日。「政府にとって危機はたいそうありがたいものだ。不安に陥った国民は、政府の助けと引き換えによろこんで自由を放棄するからだ」と主張した。

またトランプ政権で新型コロナ対策を指揮する米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長のことを「恐怖拡散の責任者」と呼び、出演したテレビ番組で自分なら今はレストランには行かないと述べるなど「すでに悪化しつつある経済にさらなる痛手を加えた」張本人と非難した。

「死者数は全世界でたかだか5000人、アメリカでは100人にも満たないウイルスのために、いったい何をたくらんでいるのか」と元下院議員は書いた。

「結核による死者は2017年には160万人近くに上ったが、結核によるパニックなど起きていない」と彼は述べ、「今回のパンデミック(世界的大流行)がデマである可能性について、誰もが自問自答してみるべきだ」と訴えた。

1/2ページ

最終更新:3/23(月) 21:10
ニューズウィーク日本版

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事