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ロサンゼルス「コロナで外出禁止」の異常事態

3/23(月) 15:16配信

東洋経済オンライン

 アメリカ西海岸のロサンゼルス(以下、L.A)の住人が、少し前とはまるで違う日常を生きている。コロナ感染拡大を防ぐべく、先週3月12日夕方、エリック・ガーセッティL.A.市長が、同日深夜から「外出禁止令」を施行すると発表したのだ。

 その数時間後には、ギャヴィン・ニューサム州知事も同様の命令を出し、カリフォルニアに住む全員が、新たな現実を受け入れなければならなくなった。ニューサム州知事は、何もしない場合、4000万人いる州民のうち2550万人が感染するとみている。その数字が恐怖を与えたのか、今のところ、人々は素直に従っている感じだ。

■住民の多くが「外出禁止」に

 ガーセッティ市長が「Safer at Home」(家にいるほうが安全)と名付けたその緊急命令は、「必要な行動」をする以外は家にこもることを要請するもの。「必要な行動」に含まれるのは、食品や薬を買いに行く、レストランにテイクアウトを買いに行く、病院に行く、家族や友人の様子を見に行く、犬の散歩、ペットを獣医に連れて行くなど。

 ウォーキングやハイキングなどは許されるが、ほかの人と6フィート(およそ1.8メートル)の距離を保つよう心がけなければならない。入院中の家族や友人を訪ねるのは許されず、今すぐでなくてもいい治療や手術などは先延ばしするよう要請されている。

 引き続き営業を許されるのは、食料品店、薬局、病院、ドライクリーニング、コインランドリー、ケア施設など。マリファナ販売店も営業を続けているが(カリフォルニア州では昨年1月より娯楽用のマリファナが合法になっている)、おそらく「薬局」の範疇に入るのだろう。しかし、このことが象徴するように、「日常に不可欠」の定義をめぐっては不満の声も聞かれる。

 この禁止令で、当然、州内では失業者が続出した。市長と州知事は、この間、「大家は家賃を払えない人を追い出してはいけない」「電気、ガス、水が止められることはない」と強調しているが、それだけでこの巨大な不安はぬぐえない。

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最終更新:3/23(月) 15:16
東洋経済オンライン

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