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この不調は更年期? 「更年期かも症候群」の可能性も

3/23(月) 10:58配信

日経ARIA

月経不順や体の不調、イライラ、うつうつ……。これって、もしかして更年期? まだ本当の更年期ではないのに、「もしや更年期?」と不安になってしまうことがあります。「更年期かも症候群」と本当の更年期症状との見分け方をご紹介します。

【関連画像】女性ホルモン(エストロゲン)分泌量

●リアル更年期と「更年期かも症候群」の見分け方

 まだ本当の更年期ではないのに、更年期症状に似た症状が現れ、「もしや更年期?」と不安になる状態になることがある。30~40代前半に多い。そんな状態をこの記事では「更年期かも症候群」と名付ける。

 まずは、リアルな更年期症状(以下、リア更)なのか、更年期かも症候群(以下、かも更)なのかを、簡単にチェックしてみよう。

 リア更も、かも更も、不調の内容は変わらないので、症状だけでは見分けがつかない。決め手は、無月経の長さと年齢、血液検査での数値だ。

◆こんな症状が3つ以上ある?

月経

□月経周期が以前と変わってきた

□月経量が以前より増えた、あるいは減った

精神面

□イライラする

□寝付きが悪い、ぐっすり眠れない

□不安感や憂うつ感がある

体調面

□肩こりや腰痛がひどくなった

□疲れやすくなった、やる気が出ない

□のぼせ、発汗がある

□頭痛、めまいがある

◆上記の症状が3つ以上ある人、以下の項目が1つでも該当する?

□1年以上月経がない

□45歳以上だ

□血液検査でFSH(*)の値が継続的に高い

Yes

⇒リアル更年期の可能性大

No

⇒更年期かも症候群の可能性大

(30~40代前半は、多くがこちら)

*FSHとは=卵胞刺激ホルモン。脳下垂体から出て卵巣を刺激する。卵巣が衰えると数値が上昇。閉経の目安に。

 あなたはリア更だった? それとも、かも更だった? 次は、更年期症状をおさらいし、かも更の原因について見ていこう。

更年期って何?

 女性なら誰もが通る道が、更年期。卵巣機能が衰えて、生殖できない体へと変化する時期だ。月経が終了する「閉経」は個人差はあるが、50歳前後で訪れる。1年以上月経がないと閉経と見なされ、これを挟んだ前後10年間、一般には40代後半から50代前半までを更年期と呼ぶ。

 体の一大変化だけあって、この時期には疲労や肩こり、のぼせ、発汗、動悸、めまいなど、いろいろな不調が起こりやすい。閉経までの時期は、月経も不順になりがちだ。「このような症状は女性ホルモンが減ることよりも、むしろ大きく揺らぐことが一番の原因と考えられる」と東京医科歯科大学大学院女性健康医学講座の寺内公一教授。

 卵巣から分泌される女性ホルモンのエストロゲンが減ると、脳からは卵胞刺激ホルモン(FSH)が分泌され、「もっとエストロゲンを出して!」と卵巣に指令を出す。「これはゆっくり走っている車のアクセルをぐっと踏み込むようなもの。卵巣が過剰に刺激されてエストロゲンが一時的にどっと分泌され、ホルモン量が大きく変動する」(寺内教授)。こういった大変動に体と脳がついていけず、いろいろな症状が現れるわけだ。

●女性ホルモンは高低の変動を揺らぎながら減ってゆく

 エストロゲンは思春期の初経ごろから増え始め、20代でピークに。その後、30代後半から徐々に低下し始め、さらに40代後半以降はガクンと減って、更年期を迎える。

 関連画像の図はそれをイメージ化したもの。

 女性ホルモンは45歳以降、大きく乱高下する。更年期は嵐のように揺らぐ時期だが、実はこの揺らぎはその前から徐々に始まっている。この時期の月経異常や心身の不調が、更年期かも症候群だ。まだリアルな更年期ではないが、似たような症状に悩む人も少なくない。

更年期かどうか、血液検査だけでは分からない

エストロゲン(エストラジオール)やFSHなどの数値は、血液検査で調べられる。「ただし、ホルモン値は変動するので、1回の検査では更年期かどうか分からない。検査は間隔をあけて2回以上受けるべき。また、経腟超音波検査をすると、卵巣内の卵の状態を確認できる。これらの結果を総合的に見て、更年期かどうかを判断する」(寺内教授)

●目安値は

エストラジオール(E2)

通常は20~500pg/ml、閉経すると20 pg/ml 未満に。

FSH(卵胞刺激ホルモン)

通常は10mIU/ml未満。閉経すると30mIU/ml以上に。

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最終更新:3/23(月) 11:07
日経ARIA

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