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サラリーマン人生相談「転職を成功させるにはどうすればよいですか」

3/24(火) 13:46配信

日経BizGate

Q 転職を成功させるにはどのようにすればよいですか

A 転職を成功させるには、必要な手続きをしなければなりません。考えたことを有効な書類(履歴書と、職務経歴書)に落とし込み、希望する企業の面接に臨み採用される必要があります。別に転職を考えなくても、自分の「思い」やキャリアを常に棚卸することは大切なことですが、転職をすると決めたならば、相手の企業に、ぜひ入社してほしいと思われること、つまり、自分の「思い」やキャリアが相手にとって有効であると思われることが重要なことなのです。

 だからこそ、書類はいつも相手の視点に立って書くこと、自分の書きたいことよりもむしろ、相手が必要としていることを書いてください。自分に興味を持ってもらい、会ってみたいと思われることが肝心です。面接は、自分のことをアピールし理解してもらうことも重要ですが、最も大切なことは、相手に必要な人物であると思わせること、もっと言うと相手が自分と一緒に働きたいと思わせること、自分の生き方を応援したくなるように感じてもらうことが理想です。

 そのうえで、こちら側も、自分のことを言い、評価してもらうだけではなく、本当にその企業が自分に合っているかどうかを確認することを忘れないようにしてください。自分と企業両方が理解を深め合うことも重要な手続きです。

転職が決まったら、円満退社を心がける

 そして、無事にその企業に内定が出たら、ぜひ取り組んでいただきたいのが、円満退社です。今でこそ、「アルムナイ」と言う言葉が一般化しつつあり、企業のOB、OGを活かそうという気風が見えますが、その真逆の心理状態な人が多いと心得るべきでしょう。

 つまり、アルムナイが、転職や独立をしたOBやOGがそれぞれ新しいキャリアを歩み出した後も、元企業とのつながりを持ち続けることを容認し、ビジネスにおいてお互い協力し合うという考え方なのに対し、転職は同僚への許せない裏切り行為であり、特に転職や独立した後に成功した人をさらに利するように動くことは、会社への冒涜であり背任行為であると考える人も少なからずいるということなのです。

 特に、会社の中心的な幹部は、こんな心理状態になりやすいと思います。よってあなたが、その会社にとって役に立つ人材であったならなおさら、円満に退社することは難しい、ひょっとしたら辞めてからその会社と関わらざるを得ないときに不利益が訪れるかもしれないと心得なければなりません。

 そんなことにならないように、退職するまでの筋を守るべきです。まず、直属の上司に口頭で伝え、お伺いを立てます。退職届の提出や同僚や関係者への報告は、その企業が了承して正式な退職日程が決まってからです。会社が口頭でのやり取りで了承していない間に、いきなり退職届を提出したり、同僚や関係者に次に行く会社のことを報告したりする行為は、退職される方の立場からすると、今まで一緒にやってきてこれからもやることを前提としている人の気持ちを裏切ることになりますし、引き止めようと考えている人の気持ちを逆なでします。

 もちろん、法律では、退職日の二週間前に報告すればよいということになってはいますが、トラブルなくスムーズに退職するためには、変にもめごとを起こす行為は慎みましょう。さらに、業務の引き継ぎをきっちりやり、後任者が困らないようにすることも転職する人のマナーと心得てください。もちろん、今だけを考えてある程度適当にと考えることもできますが、そのいい加減な態度、行為が、あなたの評判につながったり、それ以降のビジネスに影響を及ぼしたりするのが人生です。不思議に思われるかもしれませんが、縁は巡ります。因果応報ということが実際に起こったりもします。

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最終更新:3/24(火) 13:46
日経BizGate

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