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竹内由恵 自分のミスで仕事減、信頼得るため自ら現場へ

3/24(火) 10:16配信

日経doors

何かを成し遂げた女性は、華々しいキャリアで順風満帆に見える。でも実は、見えないだけで、思い通りにいかず悔しくて、泣いて、もがいて、落ち込んで……「失敗だらけの道」を歩んでいるかも。先輩たちの生々しい失敗談に、転機の乗り越え方、転び方、失敗を最高の糧にするヒントを学ぶ連載。今回は、元テレビ朝日アナウンサー、竹内由恵さん(34歳)の失敗図鑑、後編です。

【関連画像】あのミスは私の大きな転機となりました

(上) 学生気分が抜けず、新人アナ時代にやらかした大失態

(下) 自分のミスで仕事が減り暇に 信頼を得るため自ら現場へ ←今回はここ

 テレビ朝日のアナウンサーとして、「ミュージックステーション」や「報道ステーション」などの看板番組を担当してきた竹内由恵さん(34歳)。結婚を機に静岡への移住を決意し、2019年12月に11年間勤めたテレビ朝日を退社。2020年2月からフリーとなり、新たなステージに立つ。

 竹内さんの新人時代は、自称「ポンコツ」。社会人としての自覚が足りず、同期と比べて叱られることも多かった20代前半。それでも失敗を繰り返しながら必死で食らいつき、『ミュージックステーション』のサブ司会という大役を任された。だが、入社2年目に担当した報道番組で、致命的な読み間違いのミス(詳細は 「竹内由恵 学生気分が抜けず、新人アナ時代に失態」 )をし、それ以来、報道フロアに入れてもらえなくなったという。

 実は、「局アナは担当番組が少なければ、時間を持て余すことがある」のだという。 「ミュージックステーションのサブ司会という大役を担っていましたから、端から見ると忙しそうに見えたかもしれませんが、それ以外の時間をどう過ごせばいいか戸惑っていました。ミュージックステーションは金曜日に1本で、あの大きなミスで報道番組を担当させてもらうこともできない。もっと仕事をしたいのに、と焦っていました……」。

人と比較 居場所を探してさまよう

 「特にやることもないので、アナウンスブースにこもって発声練習をしていましたが、やることがないと余計なことばかり考えてしまうんですよね。時間があるから『あの先輩はこの年であれとこれを担当していた』『あの先輩は5つも』とか、調べちゃったりして」

 「負けず嫌いの性格が邪魔をして、人と比較しては落ち込む毎日でした。特にアナウンサーという仕事は、個人プレーの部分も多いので比較しやすい。当時は『忙しいでしょ? 普段は何をやっているの?』と聞かれると、「私、全然忙しくないのに」と思いながらもそう答えるのが恥ずかしくて、ごまかしていました。ずっと居場所を探している感じでしたね」

 落ち込んだときは、母や友人に話を聞いてもらったり、大好きなMr.Childrenの音楽を聴いたりして気持ちを整理し、なんとか自分を立て直そうと踏ん張る日々。

 「このまま立ち止まってはいられない」と、竹内さんはある行動に出る。

●頼まれてもいないのに現場に出る

 「当時、『やべっちF.C.』や『GET SPORTS』のスポーツ番組を担当させてもらって、その経験から、スポーツなら現場に行けば行っただけ取材ができる、アピールできる、努力が認めてもらえるんじゃないかと思って、誰からも頼まれていないのに現場に行くようにしたんです」

 いつも現場に行き、勝手に取材をする。スポーツの現場が好きだったこともある。そんな地道な活動を続けていると、「あれ、なんか、現場にいつもいるよね」と気づいてくれる人が増えた。そして、ついに様々なスポーツ番組に起用されることになった。

 また同時期に、あの「読み間違いミス」をリカバリーできるチャンスにも恵まれる。

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最終更新:3/24(火) 16:09
日経doors

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