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日本の中小企業に必要な「バディの法則」って何だ?

3/25(水) 17:00配信

Forbes JAPAN

「カネがない」「人手が足りない」は組織の大小にかかわらず、あちこちで耳にする悲痛な訴えである(上司への不満と愚痴にも発展するし)。おまけに最近では新型コロナ感染によって、「先行き不透明」という最悪な要素が加わり、世界が苦境にさらされている。

しかし、逆境だからこそお伝えしたいのが「スモール・ジャイアンツ」(日本語で「小さな大企業」)という考え方だ。

カネや人手が不足していても、どーんと飛躍して成功する人たちがいる。環境は最悪だけれど、世に影響を与える仕事を生み出すことはできる。

例えば、弱小と見られていた組織が大きな者に勝つ典型的なストーリーがある。古くは「ダビデとゴリアテの戦い」から、低予算で強豪MLBチームを築いた『マネー・ボール』まで。これらは奇跡ではなく、勝利に至る「理由とプロセス」がある。軍事の世界では、これを「戦理」という。

私は2004年に『マネー・ボール』を読んで以来、この「カネがなくても勝てるチーム」の企業版を描けないだろうかと思い続けてきた。いわば、企業の「戦理」だ。

日本には無名でメディアも注目しないものの、宝の持ち腐れのように世界で勝負できる会社がたくさんある。日本の底上げをやるには、こういう企業にこそスポットライトを当てるべきではないか。そこで「スモール・ジャイアンツ」プロジェクトが始まった。

その名もスモール・ジャイアンツ発掘構想

組織はスモールでも、価値はジャイアンツの企業──。未来をつくる仕事に取り組んでいる会社を探そうというものだ。条件は、「創業10年以上、売上高100億円未満」の中小企業。全国の目利きに呼びかけて、「未来企業」を推薦してもらい、選び抜くものだ。

3年目となる今年1月、全国決勝大会を丸ビルホールで行った。その模様も記事にしたのが3月25日発売の「Forbes JAPAN」である。校了中、ゲラ刷りを読みながらこう感じずにはいられなかった。

「日本は捨てたもんじゃないな」と。新型コロナ感染で逆境の今だからこそ、スモール・ジャイアンツの出番だ。そう思えたのだ。

本連載では、これまでこの企画で紹介してきた企業がいかにしてグローバルに羽ばたいていったか、「スモール・ジャイアンツの戦理」を紹介したい。

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最終更新:3/25(水) 17:00
Forbes JAPAN

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